「映画はこうで無くては」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ クラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 映画はこうで無くては

2025年12月20日
iPhoneアプリから投稿

3作目となると、"マンネリ"というイメージはどうしても湧く。それはほとんどの作品で言える事である。シリーズものはオリジナル第1弾に勝るものは作れないという見方が強いのはそれも理由の大きな1つだと思う。
それでも本作の第1作目は世界歴代興行収入1位。第2作、「ウェイ・オブ・ウォーター」は第3位。両作とも20億ドル(3000億円くらい)を稼ぎ出すバケモノ級の作品である。何故本作がここまでメガヒットするのかと言うと、ジェームズ・キャメロン監督がこだわりにこだわった映像表現の数々である。前作でもハリウッドでも苦手とする、"水"の表現を徹底的に作り込み、水中スタジオでの演者たちの表情を汲むプロセスまで開発する程のめり込んで製作した位だったが、それでこそハリウッドの本気なのだろう。その巨大規模プロジェクトと潤沢な資金を経営陣が渋る位に使い、ハリウッドの凄さを思い知らすのである。
その反面、ドラマパートは大体誰でも理解できる内容にとどめている。ドラマパートは得意では無いのかも知れないが、そこに重点を置くと絵面が地味になる為、あえて力を加えない様に"添え物"として成り立っているのだろう。それでも本作踏まえて最近はドラマパートも良いバランスで物語の緩急をつけている様に感じる。

前作で息子を失ってから、取り憑かれた様に"次"へ備える父の姿と、悲しみの底にいる母の姿の対比が描かれているが、そのすれ違いが作品にもどこか暗い影を落としている様に感じる。その点で言うと本作がシリーズ中1番暗く感じるかも知れない。ジェイクの笑った顔がほとんど見れなかったのも、前作の大戦から仲間を失うなどの精神的な部分や、子どもを立派に育てなくてはならないという使命感や責任感の表れなのだろうか。

後半になると水中戦も空中戦も激しくなり、前作よりも隠と陽がはっきりしている様に感じる。まぁジェイクらがピンチになっても結局勝つのだろうから心配する必要も無いかも知れないが、ハラハラドキドキ展開は流石ジェームズ・キャメロンである。これが世界的にウケる映画の教科書ですよとエンドクレジットに出て来そうな位だ。
正直このシリーズよりも好きなシリーズなどもあるのだが、ここまで徹底的に描いた作品には★5つ以外にあげる評価は無いと思い、文句無しの満点にしてしまった。

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