「時代を先取り、時代に追い越されたシリーズ」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ ふぇるさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を先取り、時代に追い越されたシリーズ
1作目で時代を先取り、2作目で時代が追いつき、3作目で時代に追い越される。
近年、スペクタクルでは「デューン」のような作品があり、オリジナル脚本では「罪人たち」のような優れた作品がある。そのような時代に本作は映像、ストーリー共に時代遅れになってしまったといっても過言ではないだろう。
1作目では3D上映の導入や全編CGなどで映画の未来を見るような作品になっていた。2作目ではそれらが一般的になってきた時代に実写とCGを融合し、水など最も表現が難しい部分を惜しげもなく見せつけ映像的にも見ごたえがあった。本作はどうだろうか。映像的には2作目の延長線上で目新しい部分はない。ではストーリーに本腰が入っているかというとこれも2作目の延長線上というかほぼ同じことをしている。
新しく登場する種族などはどうだろうか。悪魔崇拝のヤク中のビッ〇である。(劇中でもビッ〇呼ばわりである。)
2作目で水の種族には水の生物と共存しているように、本作でも火の種族なのであれば火の生物、例えば、文字通り火の鳥のようなものだろうか。そのような新しい生物を期待していた観客は多いのではないだろうか。キャメロンに期待している部分の一つとして新しい設定の生物やメカ、兵器などが挙げられると思うが、新しく登場するものは期待しているほど多くはなかった。
また、前作でもあるがハンドサインで意思疎通ができているのに、クジラやイカに字幕でセリフを加えるのはあまりにも想像力が欠如していると言わざる負えない。
異言語の表現方法は今の時代にはいくらでもあるだろう。
終盤で気になったシーンがある。それは捕鯨をしていた男が鯨に咥えられ、海の底へと引きずり込まれるシーンだ。2作目でも同じく捕鯨をしていた男がワイヤーに巻き込まれ、腕が飛ぶというキャメロンの悪趣味シーンがあるが、本作では引きずり込まれるだけである。本来のキャメロンであれば胴体が真っ二つになってもおかしくは無い。これはディズニーに屈したのだろうか?
本作でも明らかになるが、2作目からキリの演技はシガニー・ウィーバーが担当しているが実際にキリのアクションをどこまでしがにーがやっているかは分からないが、AIでの俳優の置き換えに代わる方法として本作のように 俳優本人にアクションをしてもらい、身体的補完としてCGに置き換える、まさに自身のアバターとして演技するようなやり方をハリウッドは求めているのだろうか。
迷っている方は考えずに劇場へ行ったほうが良いだろう。というのも劇場体験以外に語る余地がない作品だからだ。今すぐ劇場へ行くか、でなければ二度と観る機会がないかのどちらかになるかもしれない。
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