「進化を極めた究極の映像体験。」アバター ウェイ・オブ・ウォーター ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
進化を極めた究極の映像体験。
結論から言うと、最高の映像体験でした。
このレビュー読む暇があったら今すぐ劇場で見てください。そして可能なら3D版で見てください。
極上の体験が待っています。
配信全盛の時代。映画館で見なければ得られない映像体験が求められています。その点、この作品は間違いなく今後の映画史を塗り替える映像に仕上がっていると言えるでしょう。
映像面での素晴らしいシーンは沢山ありますが、幾つかピックアップしていきます。
水面の中と外が交錯するシーン、夕日の逆光や水面に光が映り込むシーンなどは、まるでクリスチャン・ラッセンの絵の世界に飛び込んだような感覚でした。逆光表現も現実に夕陽を見ているのと同じく「眩しい」と体が感じる程のもので、これまでの映画では味わえない感覚でした。これらはスクリーンで見る映画ならではの感動があります。
見始めは3D映画だな…と思ってるんですけど、いつの間にか体に馴染むというか。映像ではなく自分が実際に目にしているような感覚になるのも面白かったです。スクリーンに映っているもの…ではなくて、"自分の目で見ている景色"に見えるんです。
だからこそ映っている世界を信じられるし、ドラマにも自然と感情移入してしまいます。映像作品ならではのマジックは神がかっていました。
尺に関して。
個人的には、映像体験としてずっとあの世界に浸っていたいので、長時間見れるのは大歓迎です。むしろ永遠に映像世界に浸っていたい。それくらい美しかったです。
一部ドキュメンタリー映像のようなシーンもあり、これまでのアクション映画とは異なる構成です。故に戸惑うかもしれませんが、これまでの映画のスタンダードを打ち破るような意欲作であるとも言えます。その点も非常に斬新でした。
アクションシーン。
正に"キャメロン総決算"といった印象。中盤は「アビス」、後半からは「ターミネーター 」「エイリアン2」「タイタニック」にと、これでもかとキャメロンならではの演出が繰り出されます。
ここは見ていて本当に気持ち良かった!!
過去のキャメロン作品を見ていれば見ているほどに楽しめるでしょうし、これまで触れていなかった人には大きな刺激になるでしょう。
母は強し。
ストーリー。
"家族の物語"として非常に刺さるところがありました。子を持つ親としてジェイクとネイティリの葛藤も決断も痛いほど良く分かるし。だからこそのあの展開には涙を禁じ得ませんでした。
家族の行く末を今後10年かけて共に見守りたいと思いました。ジェイクファミリーに幸あれ。
綺麗に完結した前作をこうも面白い続篇に仕上げてしまう。やはりキャメロンは「2」の名手と言わざるを得ない。T2、エイリアン2、本作、どれもちゃんと面白い。
それでいてテーマ性も映像も時代に合わせてアップデートしてるんだから凄い。
間違いなく今劇場で見るべき映画です。
まずは体験してみて下さい。