「これまでにないスケールと映像美のエンターテイメント」アバター ウェイ・オブ・ウォーター bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
これまでにないスケールと映像美のエンターテイメント
第1作目の『アバター』から13年の年月を経て、ジェームス・キャメロンが、また凄い作品を創り上げた。単なるシリーズ第2弾というのではなく、そのスケールもアクションも、そしても何と言っても、スクリーン映し出される映像美も、前作を遥にしのぐ臨場感に、3時間もの上映時間もアッという間だった。
神秘に満ちたパンドラの星の大自然の美しさ、不思議な植物や生き物達一匹一匹に至るまで生き生きと描かれており、クオリティーの高さは、ハリウッドの最先端技術の結晶なのだろう。それを3Dで描くことで、空や海中を自由に飛び回り、泳ぐ様は、自分が実際に体感しているようでもあり、現実とCGの境が付かなくなるほどだ。
今回、本当に息を呑んだのは水中でのシーン。そこに群れる色鮮やかな魚だけでなく、巨大クジラの様なトゥルクンの壮大な動きは、正に圧巻だった。
物語は、前作から10年後のパンドラの星が舞台。前作のラストに人間の傲慢さに対して、反旗を翻した元海兵隊員・ジェイクは、パンドラの先住民となり、ネイティリを妻とし、4人の子供に恵まれて幸せな生活を送っていた。しかし、再びパンドラの利権を得ようと人類が襲い掛かる。
中でも先の戦いで敗れたクオリッチ大佐は、アバターとなって復活し、ジェイク家族への復讐を決意する。一旦は、ジェイクも森の民を守るために森を離れ、海の民の元に身を隠すのだが、次第にそこにも、クオリッチ大佐の追手が迫り、そして、いよいよ人類と海の民との決戦の時を迎える。
本作はその映像の美しさが際立つ中で、アクション・シーンも本当に息を呑むシーンの連続だ。そのシーン中で、人間が操るロボットの動きは、『ターミネーター』、水中翼船が沈没し始めて、水が迫りくるシーンは『タイタニック』等、初めてCG映像を『アビス』で手掛け、世に送り出したキャメロン監督が、これまでで培ってきたCG映像テクニックと英知を、ふんだんに盛り込まれた作品となっている。
とにかく、百聞は一見に如かず。3DやIMAXなど、追加料金を払ってでも、そちらを見て欲しい作品。自分的にも本年のラストを飾る大作として、最高に楽しめたエンタメ作品となった。
マサシさん(^^)羨ましい限りです。自分も以前,サイパンの海でスキューバしました。やはり、南の海の美しさは、アバターの色彩に近いものがありますね。
今年、冥土のみあげと思い、インドネシアの西パプアの海にスキューバダイビングに行ったのですが、ブルジョワな遊びと後ろ髪引かれつつ、人生観変わりました。この映画の海はそれに限りなく近いと思いました…クジラは見ませんでしたが、マンタと鮫は見ました…