「映像に頼りすぎている」アバター ウェイ・オブ・ウォーター 澤田さんの映画レビュー(感想・評価)
映像に頼りすぎている
見てきました。前作から10年と言うことで、とても楽しみにしていきました。
まずこの映画を映画館で観るべきかどうかですが、これは間違いなく観るべきです。今作は前作以上にとんでもなく映像が綺麗です。そもそも私が山とか森より海が好きだと言うこともあるのですが、、、。まぁとにかく、これを映画館で観ずに何を映画館で観るの?と思うほど映画館で観る価値のある映画だと思うので気になってるなら行くべきだと思います。
しかしストーリーに関して、これはちょっと言いたいことがあります。結論から言うとストーリーが全く面白くないです。
というか、スケールがめちゃくちゃ小さいです。
前作は全ナヴィVS全スペースピープルというとてつもないスケールのバトルでした。ジェイクやネイティリが他の部族を説得し奮い立たせるシーンはとても胸熱の展開でした。
しかし今作はジェイク一家VSクオリッチの戦いに周りが巻き込まれていくというなんともスケールが小さい話。
機械や生き物が大きいだけで、前作の陸や空での大群VS大群の戦いがなく単純につまらなかった。そして前作の最後にナヴィとして生きることを選んだジェイクの選択を全否定するように、パンドラは焼かれ、水の村も焼かれ、息子は死んでいくという不憫さ。ネイティリが可哀想だし、長男次男は言うこと聞かずキリやトゥクを連れ回して危険に晒し続ける。
何よりスパイダーがクオリッチを生かしたことで、結局またやり返してきて同じような展開になると思われる。
あと、前作よりもSF感が強すぎて(コロニーみたいなもの)自然とSFのギャップがあまりにもありすぎてバランスが取れていないようにも感じる。
そもそも、映像も前作は森で今作は海ということでもう新しい自然(バイオーム?)はおそらくないだろうし、その中で5作も続編を作るとなると絶対にストーリーが重要になってくるのに2作目がこれなので正直次の作品が心配だなと思う。