「全細胞が叫びたがってる」アバター ウェイ・オブ・ウォーター サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
全細胞が叫びたがってる
数日前に初めて鑑賞した前作があまりにも面白く、あんな映画を作ってくれてありがとうという感謝の気持ちと、あんな素晴らしい映画を映画館で見れなくて本当にごめんなさいという謝罪の気持ちから、本作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は公開日、しかも4DX3Dという最高の環境で鑑賞。アバターを劇場で見ることは勿論のこと、4DX3Dも初めての試み。この上ない期待だったのですが、この上なく面白い作品でした...。アバター最高最強!!!
本作、4DX・3D共に相性がめちゃくちゃいい。4DXに関しては、匂いがキツかったり、シートから漏れる空気が息苦しかったのだけど、水しぶき、揺れ、振動は作品への没入度が増し、おかげでアバターという映画をより面白く見ることが出来ました。個人的には前方シートからの水しぶきはoffのほうがオススメ。ちょっと鬱陶しい。上から降ってくる雨のような演出はとてもよかった。
本作の最大の魅力は紛れもなく映像美。
森を抜け出し、水の地へと足を踏み入れたジェイク一家。その新境地の美しさは森に勝るものがあり、圧倒されるばかりであった。そんな最高の映像をより盛り上げてくれるのが、3D。この映画、3Dで見ることを前提に作られているのか?ってくらい、完璧にマッチしている。13年の月日が経っての新作は、想像以上に進化しており、想像を絶する大迫力であった。大袈裟ではなく、私の映画人生一の映像美でした。これこそ、映画館で見なくてどうする!!!
正直、前半は少し不安だった。
前作が衝撃作であり、信じられないほど面白かった理由は、人間とナヴィの関係性であり、主人公・ジェイクがアバターとしてナヴィに接触していくうちに、ナヴィへと身も心も変わっていくという物語であったからだった。一方、本作はジェイクは完全にナヴィとなり、ネイティリとの間に4人の子供にも恵まれ、人間だった頃の面影はさっぱりない。これは果たして、面白くなるのだろうかと心配だった。が、そんなのは杞憂に過ぎず、後半からの勢いは凄まじく、1作品目の面白かった要素が本作にもあった。仲間との絆と愛、そこにある情熱と希望。私たちが求めていたアバターが、素晴らしい形で帰ってきた。最高じゃないか本当に!!!!
海へと舞台を変えたことにより、新たな生き物たちが作品を彩る。森の生き物と同様、彼らもまたナヴィとの繋がりが深く、お互いに愛し合っている。そんな海の生き物たちに心打たれ、感動させられ、大興奮するばかりであった。前作以上にお互いの絆が強くて、ナヴィは無論、生き物にも感情移入してしまう。見ている側としても、気付いたら家族のように近い存在となっているし、ラストの行動には涙もの。登場する全てものへの描きが完璧なのが、本作の大絶賛ポイント。
後半からのアクションシーンはRRRに匹敵するほどぶち上がり、映画館にいることなんてさっぱり忘れてしまうほど没頭してしまった。映像もストーリーもキャラ設定も文句なしなのに、アクションまで凄いのかこの映画は。この音と映像の暴力ならば、IMAXでも見たくなるじゃないか。地中と空を自由自在に駆け巡るナヴィ達。弓・銃・ナイフを使った戦闘シーン。ミッションインポッシブルさながらのラスト戦。ジェームズ・キャメロンと制作陣一同に惚れてまう。こんな映画を自分が生きている間に作ってくれてホンマにありがとう。この一言に尽きる。
192分という超長尺に懸念していたが、体感2時間以下。時間を感じさせず、最高の映像体験を私たちに届けてくれた本作はマジでブラボー。めちゃくちゃいいもの見た、最高の気分だという気持ちでいっぱいなのと同時に、これ以上面白い作品が作れるのかという、3以降の不安もまた生まれた。にしても、よくもまぁ、こんな映画作ってくれたよ。正直、前作ほどではないがマジで面白い。もうこの興奮を新鮮な形で楽しめないのが悲しいくらいに、素晴らしい作品です。ぜひ、というか絶対に劇場でご覧下さい!!!!