劇場公開日 2022年12月16日

「共存する」アバター ウェイ・オブ・ウォーター やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5共存する

2022年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人は野望にまみれている。欲望と欲しがるものを手に入れたい。しかし、手に入れたあとはさらにすごいものを手に入れたくなる。研究成果と技術の進化により簡単に他の惑星に移住することができ、先住民のクローンである【アバター】の作成までできるようになりました。しかし研究者はお金持ちや権力者の欲望に負けてしまいます。地球はもう長く持たない、その代わりとなる星パンドラですが、パンドラにも先住民のナヴィがいます。地球が危険になったのは人の更なる技術の進化に対する欲望に支払う対価であり、パンドラの住民のナヴィは祖先や自然そして同じ星に共存する生物を大切にしてきました。それを奪おうとする人類からナヴィが故郷を守る話です。人類はナヴィから学ぶことはたくさんあります。星を大切にしているところ、共存を意識しているところ、部族を大切にしているところ。パンドラはとある諸島で50もの違う民族が暮らしていますが、争いがなく協力をしています。如何に優れた武器や技術で戦ってもなぜ人類は負けてしまうのか、パンドラの自然を最大限に活用できています。共存ということは、日々のお礼を返してくれることにもなります。しかし、パンドラと地球の生き物で変わらないのは強い者は認められるということです。
ジェームズキャメロンはこの作品の192分間の最新技術の映像を通して、何を伝えたかったのでしょうか?映像は壁がなく、誰にでも伝えられ、共感できると思います。
家族愛、血が繋がっている関係は変えられない、潜在能力を活かすなどを共感できる作品となっています。
前作の続きになりますので、アバターを観ているとよりストーリーを理解できます。
ジェイク家族の成長描写やラストシーンをより詳しく描くとより伝わりやす作品になったのではないかと思います。

やんやん