「今年No.1の圧倒的映像美」アバター ウェイ・オブ・ウォーター Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
今年No.1の圧倒的映像美
前作は鑑賞済み。今回はドルビーシネマで観た。
感想
・物語構成
前作以上に共感性が高く深みのある脚本だと感じた。家族の大黒柱として、貢献しようと奮闘するも反感を受ける事もあるジェイクによる家族についてあり方の葛藤、子供達それぞれの抱える悩みと克服の物語、因縁の相手との環境保護戦争の再戦といった様々なテーマを交互に描く見応えのある内容だった。
物語としての意外性はあまりなかったが、これらのテーマが一気に収束するクライマックスの戦闘シーンはカタルシス感満載でとても楽しかった。パンドラの海や海沿いの新民族の生活様式といった惑星パンドラの紹介パートが一部間延びしている印象もあったが、映像の美しさで直ぐに再度没入する事が出来た。前作の敵の息子であり、現在は養子である人間の子スパイダーはかなり興味深い人物で彼の今後の活躍がとても楽しみになれた。
・圧倒的映像美
画面の色使いが終始カラフルで彩度も高く、画面がとても、美しく感じられた。特に、サリー一家が海沿いで暮らす民族メトケイナと共に共同生活をするパートの海中の遊泳シーンの美しさは今年度屈指の映像美で終始呆然としてしていた。HFRによる映像の滑らかさにも驚かされた。
あまりにも自然な遊泳シーンだったので、急に自然系のドキュメンタリー番組を観ている様な気分になった。
3Dメガネをしていたのに、3Dメガネの薄暗さを全く感じなかった点は、遂に3D映画もここまで来たのか...と驚き過ぎてため息が出そうになる程の自然さだった(褒めています。)。
・没入型の3D映像
前作もそうだったが、今作は前作以上に没入感のある奥行きを意識した立体映像で制作された3D映像だった。よって、自分自身が惑星パンドラを探索している様な気分になれる程の没入感を感じられた。
・今後の展開について
このシリーズは(現状)全5部作構想らしいので、次回作への伏線も一部残った状態で終わっていた。次回作では、パンドラのどの様な新天地を見せてくれのか!今から楽しみです。
総評
個人的今年No.1の映像美を体感できた傑作SFアドベンチャームービー。
"家族"というシンプルなテーマ故の没入のしやすい物語には共感できた。
次回作も決まっている様なので、楽しみ。