007 ノー・タイム・トゥ・ダイのレビュー・感想・評価
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リアリティが薄い
カジノロワイヤルからのクレイグボンドのファンですがつまらなくなる一方。
スペクターの影がチラつき出してから一気につまらなくなった。
世界的な犯罪組織の割に出てくるボスが全部小物感しかない。
アクションも最近のジェイソンボーンシリーズやミッションインポッシブルシリーズに比べるとかなり雑。
前作では敵の東京ドーム3、4つありそうなアジトがマシンガン数発で吹き飛んだりヘリを護身用の小型拳銃で撃墜したり全くリアリティがない。
今回も敵のアジトでの銃撃戦が80年代のシュワちゃん映画のよう。銃弾の雨霰の中でなぜかボンドの射撃だけがことごとく敵に命中。
最後はアルマゲドン的な結末。まあ酷かった。
JAMES BOND WILL RETURN
待ちに待った1年半余り。
いったい何度、お預けを食らったことか。
のっけの俯瞰映像から、アレ、これはウェットだぞとビシバシ感じた本作。
いつものクールかつソリッドでキレキレのアレじゃない、ということで、ただごとじゃないと胸が騒いだ。
それもそのはず、すっかり引退したボンドの行動の大半にバックアップはナシ。
場合によっては丸腰に近く、自身の身さえ守れば済むというわけでもない、ハンデ戦の連続。
そう、いつもの余裕がないというか、今回のボンドは全体的に押され気味なのである。
その負け戦臭に、始終イヤな予感は拭えなかった。
悪を食う悪に、なんとなく時事ネタを連想させるトンデモ秘密兵器。
(とはいえ、撮影時はきっとコロナなんて誰も想像していなかったろうに)
Qはコメディー担当に全フリなうえ、北方領土にロシアのマッドサイエンティスト。
ちょっと和風テイストもあって、最後は国際問題必至の海域侵犯やらなんやら。
これまでにないエンタメ重視のスケール感と、かつての定番の復活に、
ああ、これは、リセット回なんだな、と思った。
「ダニエル」ボンドが積み上げてきたものを崩しつつ回帰、
次にバトンするためキャンバスを白紙(ニュートラル)に戻しつつ
オールスターによる「お別れ会」なんだな、と。
(後日、故人の棺桶に思い出の品を入れて燃やす、葬る、にも似てるな、と思い当たる。本作という棺桶に、全盛りの定番と過去作オマージュ、そしてミサイルでのラストで葬る、60年の歴史すらリセットしかねない区切り作品かもと)
なので島へ上陸するあたりで、もう帰ってこないんだろうことは予感できてならなかった。
終わらないでくれー、と心の中で願いつつ、でももしかして、を願いつつ。
最後だからちゃんと見なきゃとコチラも意を決しつつ、鑑賞してしまった。
そして迎えたラスト。
正直、こんなに寂しい気分になるとは思いにもよらなかった。
ロスである。
(隣の外国人のお兄さん、ずびずび泣いてたし)
映像はこれまでのソリッド感は薄まって、あたたかみのある雰囲気が印象的だ。
それも孤高のボンドが、そうでなくなった世界だと思えばよくできている。
(今回はよく笑うし)
またカット割りではなく、ぐるんぐるんカメラを回して撮るアクションシーンが
秀逸だった。
あれ、やり過ぎると何がどうなっているのか分からなくなりかねないのに、
テンポ、構図(視線誘導)が本当に良くて、
状況に放っていかれることなく、一緒にジェットコースターに乗っているかのように楽しめた。
カメラマンもスタントもグレイグ氏も、ひたすらグッジョブである。
ダブルオーのひとつの歴史が終わった。
もう取返しはつかないが、これで良かったんじゃないか。
と、全作を通して振り返るし、あたう華々しき最期であり、
次回にこうご期待のリセット回だったのではないかと思っている。
ジェームスボンド・ウィル・リターン。
その日をまた待ちたい。
待ってました!
ブルーアイのボンド💧
3回目鑑賞は4DX-SCREEN。初めてで全てが新鮮でした。お水無しでしたが正面だけでなく両サイドにもスクリーンが‼️スモークも出て芸が細かい!カーアクションのシーンが一番楽しかったです。しばらく車酔い状態が続いて辛かったです。でも!今までで一番心打たれたラストでした。目からいっぱい水が😢ジマーの音楽に感動(2021.10.13.)
2回目鑑賞はIMAXで。感動の度合いがますます強くなった。ガン・バレル・シークエンスが2回あると思ってたが正確ではなかった。1回目はオープニング(形式美!)そして2回目と思ったのは島のファクトリーの中でした。背景と周囲がガン・バレルみたいでまさに中央からダニエルが正面向いて撃つシーン。喜んで撃たれました💕(2021.10.8.)
イタリアのマテーラから始まりそれだけでワクワク。車がかっこよかったなー!マテーラの町中でグルグル回転、バンバンバン!は面白かった。初回はちょっと笑ってしまったが2回目は本気で凄くかっこよいと思って痺れました❗️
レア・セドゥは白が本当によく似合う。涙流して鼻水垂らしても美しい。そして前歯の真ん中に隙間発見!フランス人にとって前歯隙間はヤッパリ幸運の印なんでしょうか?マドレーヌ含めて女性がとってもかっこよかった。すこーし年とったダニエル・ボンドを助けたのは彼女たちです。研修期間が短くてもボンドに誉められるパロマもっと見たい。
幼いマドレーヌが氷原を一人走り去る個所は「イングロリアス・バスターズ」冒頭、牧草地を走り去るショシャナでした。二つの映画ともそのシーンがなければ映画が成り立たない重要な場面で因縁でした。サフィアの能面がとても効果的でした。彼の怨念、怒り、驚愕、悲しみが面の向きで表現されていました。
2回見てよかったことたくさんあります。大好きなQのお料理姿がかわいかった。日本語が書かれてる藍色の帆前掛けしてた!頭脳明晰ねっちりクリストフ・ヴァルツ堪能できて幸せ。映画の中で話されていたフランス語、英語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語(スペクターの集会で)クリストフなら全部わかるんじゃないのー!凄い!
ダニエルは胸も脚も筋肉ついていて素敵。その骨格と筋肉がダニエルの裸とトム・フォードのスーツを美しく見せてます。役にあわせて体を作っているのがよくわかる!顔もボンドの時とそうでない役の時と全く異なる。今回は特に血の通った愛溢れるボンドでした😢
バイクや車の階段昇降や最後の決断をMが求められるシーンでは、ベルモンドの「プロフェッショナル」を思い出しました。ベルモンドは幸せで素晴らしい人生を過ごしました。この世からは消えたけれど私の心にファンの心にベルモンドはいつまでも生きています。
おまけ
パロマ役のアナ・デ・アルマスは「ナイブズ・アウト」で嘘つくと吐いちゃう子か!ダニエルの007に出ると女優が皆美しくかっこよくなる!ベルモンドも女優を引き立たせるのが抜群にうまかった、アラン・ドロンと異なって(中野翠さんが「サンデー毎日」掲載のエッセイで書いてらした)。
ぬいぐるみを抱くボンドなんて見たくない🤮
IMAXでぜひ
お疲れさまでした
【25作目】ノー・タイム・トゥ・ダイ
個人的に大満足。ダニエル・ボンドお約束、冒頭からピークを持ってくるアクションシーン。予告編で散々観たはずなのに、興奮が止まらない。開始30分で身体がビクっとする程の大迫力な驚きが3回。
過去4作を締め括る、納得(諦め含む)のラスト。今作の大きな伏線にも全く気付かずに、IMAXレーザーの没入感に酔いしれた2時間半超。胸が締め付けられる程のマドレーヌとのすれ違い。【007シリーズ】らしく無いと言えばらしくない脚本だが、ダニエル・ボンドならではの魅力でもある、この一途さが堪らない。
新登場の"00(ダブルオー)"ノーミ役ラシャーナ・リンチをもう少しアクション多めに活躍させてあげても良かった気も。せっかくのナンバーなのに、少し可哀想。
新人エージェントのパロマ役アナ・デ・アルマスが相変わらずキュート!アクションも予想以上にキレがあり、大胆な"ドレス姿に釘付け"!こちらは違う意味でもっと活躍が観たかった。
ん?前作でもレア・セドゥーに同じ様なレビューをした気が、、、笑
サフィン役ラミ・マレックの落ち着いた不気味さは前半がピークだったのが残念。後半以降は壮大な計画にサフィン自身の存在感がかき消されてしまったか。ダニエル・ボンド最後のボスとしては物足りなかった印象。
何となくの矛盾点や疑問点もあるが、そこは大目に。次回作の新ボンド【007シリーズ】を楽しみに待てる衝撃のラスト。この感動は映画館で是非。
「初」だらけダニエル版007の集大成
シリーズ25作目、ダニエル・クレイグ版007がこれにて完結。
00エージェントから退いたボンドは恋人マドレーヌが抱える「ある秘密」によって生まれた危機に再び立ち向かうというストーリー。
作品に欠かせないアクション、ボンドカー、ガジェット、個性的な取り巻きの面々、ヴィラン、そしてボンドガール。
見事なまでにバランス良く取り入れ、007というブランドをより輝かせることに成功した作品といえる。
本来なら2020年の4月日本公開を予定していたが、コロナ禍による2度にわたる公開延期。
皮肉にも、細菌感染によるテロというあらすじだったため、早々に延期を決断した理由がこういった形で分かるとはさすがに予想出来なかった。
また詳細は後述するが今までにない結末だった為、全部ひっくるめてそう来たか。と思ったのは私だけではないはず。
・ブロンドヘアー、ブルーアイズボンド
・ガンバレルシークエンスから始まらない(Casino Royale)(Quantum of Solace)
・今作を含めた5作品が一話完結ではなく続いている
・ナオミ・ハリスが黒人女性初のマネーペニー
・テーマソングがデュエット(Quantum of Solace)
・肝心のガジェットがボンドカーを除き一切出てこない
・上映時間の最短と最長を記録(Quantum of Solace:109分) (No time to die:164分)
もし、これを読んでいただいた方が差し支えなければ教えていただきたいが、今私が思いつく限りダニエル版ボンドはなにかと「初」といった形で一線を画すことをしてくれるものでもあった。挑戦的でもあり、それでいて伝統を守るという新たな風を吹かせてくれた。
そして今作でも例外に漏れず、あるテーマを初めて作品に織り交ぜた。
「家族」
この言葉が浮かんだ。60年以上続くシリーズで初めてではないだろうか。
天涯孤独と言われたボンドに出来た家族。
それを守るために選んだ究極の選択。
まさに集大成といったところ。
作品自体のマイナスは全くといってないが強いて挙げるなら、パロマ役のアナ・デ・アルマスをもっと見たかった。
15年間戦い続けてくれたダニエル・クレイグならびに制作陣に感謝を込めて。
Too much と感じる部分が。。
クレイグ・ボンドの15年
ダニエル・クレイグの配役が決まった時、「金髪で青い目のボンドなんて」と思った人は多い。私もそう。
『カジノロワイヤル』の主題歌の最後に青い目を光らせて「俺がボンドだ文句あるか」と言わんばかり観客を睨みつけた。マティーニの作り方を問われ「そんな事はどうでもいい」とまで言った。そして映画の最後でお決まりの自己紹介をかましてデビューした。
クレイグボンドは”ボンドらしくなさ”を追求し”みんなが知ってるボンド”になっていった。
そして本作。クレイグボンドはボンド史上最も”ボンドらしくない”事をする。
”家庭を持つ”という事だ。
『女王陛下の007』のラストでも悪の組織のボスの娘と結婚するがすぐ悲劇が訪れた。
世界を飛び回り各地で美女を抱くボンドにとって”家庭を持つ事”は死を意味する。あの子が出てきた時からずっと死の予感がつきまとい、直接的な死で幕を閉じた。
『ドクターノー』のオープニングをもじったドットのパターンや主題曲の始まりの『カジノロワイヤル』のオープニング風のトランプモチーフにシルエットのボンドなど過去作の引用の多様も最終回感が凄くてとてもセンチメンタルになった。
アバンで『007は2度死ぬ』のテーマ曲をアレンジした劇伴が流れていたので実は生きてました!という”ボンドらしい”事を最後にしてくれるかと期待をしてしまったが、”ボンドらしくなく”退場した。これが15年かけて作り上げたダニエル・クエイグ版ジェームズ・ボンドなんでしょう。
長い間ありがとう!!
エンドクレジットの最後に出る一文で後ろに座っていたおばさんと同時に「おぉー」と声を漏らしたのはいい思い出になりそうです。
もうすでにロスです
ありがとう、ボンド。
駄作だけど、希望はある。
007お馴染みのアバンタイトルのアクションが終わった時点で、映画として魅力がゼロ、これ007シリーズ最長の上映時間だよねと言う絶望しか残されてなかったが、ファンとしては観ないという選択肢はない。
ダニエル・クレイグ版ボンドは1作目の「カジノロワイヤル」から007シリーズの禁じ手を使いファンを拡大し、評価を高めていったので、シリーズ最後の今作において究極の禁じ手を炸裂させ、幕を閉じる。
それが上手くいってるかと言えば、スベり気味なのが正直なところだろう。
だか今後もシリーズを続けていくにあたって、吉にでる可能性がある。
同じスパイ映画に「ミッションインポッシブル」があるが、2作目で監督にジョン・ウーを起用し1作目とは全く別のベクトルの映画に仕上げていたが、あれがあったからこそ今日の成功に繋がっていると思っている。
作り手にある程度何やっても良いんだと思わせ、観客にも次に何を仕掛けてくるかわからないと、次作への期待値を担保する効果があったのではないか。
究極の禁じ手を使った今作の後は、良い意味で何でもあり、観客も予想が出来ない新たなシリーズが作られる可能性が高い。
まあ、ファンとしては何があっても見続けるんだけどね。
007の土下座!!!
とにかく観ないと
15年の歴史を総括する圧倒的な作品でありながら軽快なユーモアもあり。タイトルに絶妙なウィットを滲ませたダニエル=ボンドの集大成
MI6を辞職したボンドはマドレーヌと共にイタリアのマテーラを訪れていた。二人は凄惨な過去を忘れて新しい人生を歩もうとしていて、マテーラを訪れたのはボンドがある場所を訪れるためだった。夜明けと共に朝食までに戻るとマドレーヌに言い残してホテルを出るが、そこには不審な影が近づいていた。
『007/スペクター』の直後から始まり予告で散々観せられたシーンを経て盛大な卓袱台返しの後に現れるダニエル・クラインマンによるタイトルロール。『〜スペクター』ではボンドの心情を湛えた歌詞をなぞるような映像でしたが、今回の歌詞はマドレーヌの慟哭かのよう。ビリー・アイリッシュの絞り出すような声に寄り添う007の系譜に忠実な圧巻の映像に飲み込まれてこれから始まる物語に向けて心拍数が跳ね上がります。
前4作を束ねるエピローグであることは覚悟していましたが、こちらが期待していた筋書きは序盤であっさり裏切られ、その後延々と繰り返されるどんでん返しに身を委ねていると163分の長尺はあっという間に過ぎ、この物語にこのタイトルを冠するといういかにも英国的なウィットが醸すペーソスに満ちた余韻に身を委ね、いつものように製作スタッフをしっかり労うエンドロールを眺めながら15年の歴史の終幕をしみじみと噛み締めました。
本作の撮影監督は『ラ・ラ・ランド』でオスカー撮影賞を受賞したリヌス・サンドグレン。イタリア、ジャマイカ、ノルウェー、フェロー諸島といったロケ地の特徴を的確に捉えた映像の美しさも格別ですが、緩急自在のアクションシークェンスが絶品。終盤にさりげなく挿入される長回しシーンは呼吸をするのを忘れるくらいの緊迫感に満ちています。美しい風景は無数にありますが、ノルウェーのアトランティック・オーシャン・ロードが特に印象的。大コケしたので観た人に会ったことがないミヒャエル・ファスビンダー主演の珍作スリラー『スノーマン 雪闇の殺人鬼』にも登場した道路ですが、ただでさえ実存するものとは思えない個性的な造型がさりげなく強調されていて眼福でした。
壮大な物語の締めくくりなので圧倒的な風格を持つ重厚な作品ですが、意外にも軽快なシャレが頻発。特にCIAの新米エージェント、パロマとの作戦遂行シーンはユーモアたっぷりで、『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』でダニエル・クレイグと共演したアナ・デ・アルマスのキュートさが全開でお腹いっぱい。ボンドの後任で007となったノーミも要所要所でシャレをかますし、Qやマネーペニーも今までになくチャーミングな側面を見せていて、雰囲気としては『〜私を愛したスパイ』や『〜ムーンレイカー』等ロジャー・ムーア時代の軽いノリが垣間見えて、この辺りはまだ40代前半の監督キャリー・ジョージ・フクナガが持ち込んだものかも知れません。新旧様々なアストンマーティンを登場させるファンサービスも嬉しくてこの勢いならロータス・エスプリも出るかなと期待しましたが、その期待は全然予想外の方法でしっかり満たされるので安心です。
そして何といってもダニエル・クレイグの存在感が圧巻。『ボヘミアン・ラプソディ』を何度も何度もスクリーンで観てしまったのでラミ・マレックがラミ・マレックにしか見えなくなっていたこともあるとは思いますが、トム・フォードが提供した様々な衣装をきっちり着こなしながら過去シリーズでは描かれなかったボンドの悲哀を体現、強烈な印象を残しています。
エンドロール後にはいつものセリフが出るわけですが、次作のボンドを引き受ける人はとんでもないプレッシャーに晒されるだろうなと心配してしまうほどの完成度。色々噂はありますが個人的にはダニエル・クレイグが醸したワイルドさがカケラもないニコラス・ホルトに演じて欲しいなと思っています。
大団円
ダニエル・グレイグ版「007」が大団円を迎えた。一括りのドラマの終焉でもある。こういう作りも悪くはない。寅さんのように同じ役者、同じキャラクターで通して受け入れられるの世界でも少ないだろう。やはり、常にアップデートをしながら、新しいものを作り出していかなければならない。「古きを訪ねて新しきを知る」まさに007はそれの実践には持って来いの映画である。内容に関しては時代にあったパワフルかつ骨太なアクションに、ダニエル・グレイグ演ずるジェームズ・ボンドの繊細さ、人間的な弱さが上手く噛み合って、これまでにない新しいボンドが創造され、終焉を迎えた。素直に拍手を送りたい。既に個人的には次回作の007が楽しみである。
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