劇場公開日 2023年11月17日

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「ちょっと迫力不足、、」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ oliveさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちょっと迫力不足、、

2021年11月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

何度も何度も延期になってようやく公開!予告編を見る限りはいつもの派手な爆発・アクションてんこもりの内容とハラハラドキドキの展開・・・⁉ かな~り期待して映画館へ観に行ったのだが、、一言で言えば全体的に迫力不足かな。今作の悪役は言わずと知れたラミ・マレックなのだが、ボヘミアン・ラプソディーやパピヨンのイメージが強いのか、そんなに悪い人や怖い人に見えないんだよねぇ。。何か"本当はいい人"に見えてしまいストーリーの緊迫感やハラハラ感が薄れてしまってる気がする。実際、マドレーヌの娘を人質にとっても、決して乱暴に扱ったりせず、手を繋いで歩いたり優しく抱き抱えたりして全然怖そうじゃないし、最後はあっさり逃がしてしまうし。"え??ここで逃がす?"ちょっと不可解な行動。あの毒物を育てている施設も静かに地道に?人間が世話していてやはり恐ろしさも迫力も感じられず。。ボンドはあっけなく死亡してしまい、いつもの爽快感も無し。ダニエル・クレイグの最後のボンドにしては、残念な作品となってしまった感が否めない。個人的にはカジノ・ロワイヤルとスカイ・フォールが良かった。やっぱりMはジュディ・デンチがいいと思う。
007シリーズを初めて映画館で観たのがピアース・ブロスナンのトゥモローネバーダイで、背が高く超ハンサムなブロスナンのあまりのカッコ良さに度肝を抜かれ"ジェームズ・ボンドってこんなカッコいい俳優が演じてるのか?!"と強烈な印象だったので、背も高くなく、さほどハンサムでもないダニエル・クレイグに変わった時は正直あまりの落差に"全然カッコよくない!絶対嫌だ~!" とかなり拒否反応だった。しかもクレイグになってからボンドがすっかり"真面目キャラ"になってしまい、笑える場面が無くなってしまったのも残念に感じていた。(名セリフの「シェイクして、かき混ぜないで」も今作でようやく出たけど、、)
とはいえ、カジノ・ロワイヤル~ノータイムトゥダイまで全て観て、クレイグの真面目なボンドも悪くないなと思えるようになっていた。多分、ダニエル・クレイグに"慣れた"のかもしれない(笑) だから、ピアース・ブロスナン最終作のダイアナザーデイのように最後は強敵を見事に倒し、大大大爆発!!スカッと爽快~!で終わってほしかったな~~。クレイグの最終作にしてはかなり小粒な作品だった。
次のボンドが誰になるのか楽しみでもあり不安でもあり、、。

olive