「中年ボクサーの拘りと納め方が切ないなぁ。」負け犬の美学 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
中年ボクサーの拘りと納め方が切ないなぁ。
ストーリーと評価が割りと高いのに牽かれて観賞しました。
感想で言うとまあまあ。
まあまあなんだけど、なんか乗れない感じ。
大きく負け越している40半ばの中年ボクサーが娘にピアノを買ってやりたいが為に、タイトルマッチに挑むボクサーのスパーリングパートナーに志願するお話し。
それも1度はスパーリングパートナーを解雇されてしまい、それでも必死にしがみついて、最後は降って沸いたタイトルマッチの前座試合で最後は試合に挑む。
スパーリングパートナーは良く言えば縁の下の力持ちではあるけど、噛ませ犬的な側面も強いので、観ていていろいろと切ない。
テレビの「戦力外通告の男たち」を観ている様な感じです。
一握りのチャンピオン達以外に様々な理由で夢半ば辞めていく者達が多いのは当たり前なんだけど、やっぱり切ないんですよね。
悪くはないんですが、全編に切なさが漂っていて、幸せな気分にはならない。
ミッキー・ローク主演の「レスラー」を観た時と同じ感じ。
ツッコミ所もモヤッとあって、大きく負け越しているボクサーがファイトマネーだけで家族を養ってるとは思えないぐらいに割りと良い家に住んでいて、車も持ってる。
副業をしている様な感じは無し。
奥さんが美容師をやっていて、生活を支えているにしては、家族は皆理解があって、パパ大好きの幸せな家族。
この辺りが救いでもありますが、なんか現実感が薄いんですよね。
あと、降って沸いた様な前座試合の話もご都合的でなんか乗れない。
良いのは奥さんが若々しくて、活発で綺麗と言うか可愛らしいのと終始男の子にしか見えない娘さんが可愛らしいw
あと、原題は「スパーリング」なのに邦題が「負け犬の美学」と言うのもなんか嫌。
確かに大きく負け越しているし、ボクシングでは大成しなかったけど、幸せな家族がいて、人生には負け犬ではないし、勝負の世界で勝ち負けは紙一重だし、ボクシングに拘った結果、40半ばまでやっていただけなのに負け犬って。
幸せな家族がいるだけで勝ち組な感じがするんですけどねw
人生は切ないものだよと言う事を言いたいと思うんですが、もう少し夢があっても良いのになぁと思んですよね。
ボクシングを題材にした映画は個人的には「ロッキー」が最高と思ってるので、それと比べる事自体間違ってはいると思うんですが、切ない映画は苦手なので、切ないと言う感想だけでこんな感じですw
映画には感動を求めてしまうタチなので、あくまでも個人的な感想として端的な参考程度にしてみて下さい。
ケイさん
コメント有難うございます。
ボクシング映画っていろんなのがあって、良い物もあるんですが、どうしてもロッキーと比べちゃうのは悪い癖ですねw
でも、これはこれでスポーツを生業にしている世界での側面でもありますので、楽しめたんですが切ないですねw
また、お暇がありましたら、覗きに来て下さいね♪