「斬新な振付と肉体美」ダンシング・ベートーヴェン ずっ子さんの映画レビュー(感想・評価)
斬新な振付と肉体美
バレエの世界は疎くて、
ただギエムのボレロが好きで観に行った事がある。
そんな、バレエにあまり興味のない人でも、このベジャールの振付けなら楽しめるのではないだろうか。
ダンサーが円陣を組むところは、何か呪術的な雰囲気すら感じる。これはボレロでも同じだ。
加えて黒人を多く採用しているところと独特の振り付けからも、民族調に見える。
舞台裏の人間ドラマや
随所に語られる舞踏・音楽・芸術に対しての哲学的見解も楽しめる。
ただ、最後の舞台そのものが少なかったのは残念だったが、これは舞台裏を見せるための映画なので仕方ないのだろう。その代わり、練習場面での美しい肉体の動きを堪能できる。
第九にも然程興味が無かったが、〝人類は皆兄弟〟というメッセージが込められていると知り、今後聞き方が変わりそうだ。
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