「「希望はつねに勝利である」」ダンシング・ベートーヴェン SungHoさんの映画レビュー(感想・評価)
「希望はつねに勝利である」
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故モーリス・ベジャール の振付によるバレエ作品 ベートーヴェン『交響曲第九番』公演の舞台裏をインタビューや練習風景などで構成する。
インタビューに驚かされるのは、演者や関わる制作者(振付、音楽、舞台芸術など)たちがみな深く抽象的な思索をしている点。その点、インタビューに応じていた東京バレエ団の振付師は感覚的で稚拙な言葉しか持っていなくて、とても残念な感じだった。
作中に出てきた「ベートーヴェンは第九を作曲した当時、すでに聴力を失っていた」「それでは、ベジャールの第九は音楽を見るための試みといえるのでは」というやりとり、ラストにインタビュワーの独白で引用されるベジャールの「希望はつねに勝利である」という言葉がとても印象的だった。
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