「死を意識して見えてくるもの、ナッシング」ラッキー(2017) sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
死を意識して見えてくるもの、ナッシング
すっかり老いぼれたラッキーは、毎朝身だしなみを整え、ダイナーでいつもの食事。クロスワードパズルとクイズ番組を楽しみ、夜はバーで常連客と語らう。ずっとそんな日課だったが、ある日失神して倒れ、死について考えるようになり。
ハリー・ディーン・スタントンの遺作。あれ誰だっけと思ったら、「グリーンマイル」「エイリアン」の、あの人か!お金持ちやタフガイのヒーローになることはないけど、偉大な名わき役。劇中の役は、髭をそり、髪をすき、ちゃんと服(ラフな格好ではあるが)を選び、シャンと歩いている姿は「マイインターン」を思い出しました。齢90超えて、まだまだ元気そうに見え、遺作になるとも思えませんでした。味のあるラストも良いです。
ダイナーで、ラッキーと大戦時の話をするフレッド役は、トム・スケリット。「エイリアン」のノストロモ号船長ではないか。まるで天国でエイリアンとの戦いを回想してるよう。
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