劇場公開日 2018年3月17日

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「死を受け入れる事」ラッキー(2017) にくきゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死を受け入れる事

2020年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2020年 1本目

最近、親戚の葬儀に出向くことが増え、自分も「死ぬ事」について少し考えてみようかと思い鑑賞。

大きな事件のない淡々とした映画ではあるが、主人公ラッキーの偏屈ぶりとリアリストなところや、歌を歌う姿が2年前に他界した祖父と重なりしみじみと観てしまった。映画の中でラッキーは、走馬灯のように過去の出来事がフラッシュバックし、誰に、というわけでもなく自分に言い聞かせるように語る。ここで得たラッキーの悟りを全て理解することはできなかったが、なんとなくイメージすることはできた。まだ自分は死を考えるには人生が浅いということなんだと思う。

2年前に他界した祖父も、ラッキーのような悟りがあったのだろうか。
自分が成人して「お前と一緒に酒が飲みたい」という祖父の夢を叶えられたすぐ翌年の他界だったので、祖父は何かを満たしてこの世を発ったのだろうか。

あと20年生きて、人生折り返しかな、と感じたら、またこの映画を観たい。
自分のその時の考えを知るためにも、まだまだ生きようと思う。

にくきゅう