「少年の孤独。支えたもの。求めたもの。」荒野にて bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
少年の孤独。支えたもの。求めたもの。
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最終的にチャーリーは、支えたものを失いましたが、求めたものを手に入れた、って言う話。
Lean on Peat は、孤独から競走馬に「もたれかかってしまった」15歳の少年の物語。ま、寂しかったのは叔母も同じだったみたいで。
アメリカの田舎風景の撮り方が、兎に角好き。カメラの動きも、始まってすぐに好きになりました。ワンカットで180度をゆっくり回転しながら、チャーリーの住処、時間、境遇を示唆する表現に降参しました。と、光線、印影の使い方。初めて足を踏み入れた競馬場のキラキラした明るさ、浮き立つチャーリーの立ち姿。荒野を横断するチャーリーの疲労感も光と印影で。良かった!
物語の方はフラットで小さくコジンマリ。このくらいがちょうどいいや。心の拠り所まで辿り着いた少年は悪夢に苛まれて寝付く事が出来ず。叔母さんに泣き付き嗚咽。母親の(様な)優しさを求めて荒野を越える少年の物語は、早朝の街をランニングするチャーリーが、(おそらく)自宅前で緩んだ表情で家を眺めるシーンで終わります。夢の様な家と、家族を得た幸福そうな顔がふわっとした気持ちにしてくれました。良かった。かなり。
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Bacchusさんのコメント
2019年5月19日
おっしゃるように15歳なのに子供過ぎると感じました。
主人公本人が成長した様子もみられず他力本願で幸せになりましたという感じでしたし。
10歳ぐらいの主人公ならかなりイメージが違ったかなとは思いますが。