スリー・ビルボードのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
ベタな展開ではない斬新なサスペンス
最高に面白かったです。
まず、導入部分からぐっと惹き込まれました。
曇り空の下、寂れたビルボードが物憂げにそびえ、静寂な雰囲気に反して感情に何かを訴えかけてきます。
流れる崇高なオペラの歌声の中に、孤高さとフランス映画のようなお洒落さを感じました。
その後は、導入部分とは打って変わって過激です。
激しい怒りの感情は誰かが善悪で括れるものではなく、矛先が違ってしまっても軌道修正なんてできず、様々な人の感情が交錯してしまいます。
お涙ちょうだいもののヒューマンドラマとは全く違うサスペンス。
さらにマクドーマンドさんが素晴らしい。
我が子が残忍に焼き殺されたとしたら、殺意だって湧き起こりますよね?
自分を責め続けますよね?
その怒りを真っ直ぐに表現することしかできない不器用なやり方で、社会と自分自身を罰している偏屈さや哀愁の様なものが、殺伐とした表情から伝わってきました。
過激なストーリーでありながら、陰湿さなど感じないのは、息子や署長、広告会社の人など周りの心優しいキャラがグッとくるからだと思います。
火傷を負ったディクソンも良い!
観て良かったです。
街の看板。
娘を殺された母親が、警察の捜査が遅々として進まないことに業を煮やして、3枚の広告看板を出す。そのことによって街がざわついていく。
マーティン・マクドナーの作劇は、じわりじわりと迫ってくる。
殺された娘の母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)、警察のウィロビー署長(ウディ・ハレルソン)、差別主義のディクソン(サム・ロックウェル)。
他にもひとくせもふたくせもありそうな連中が映画の中を生き抜いていく。
また、先の読めない展開がいい。
もっとも読めないからいい、読めるからダメというわけではないが、初めて観るときは先が読めないのに越したことはない。
映画で、じわりじわりと迫ってくる感覚はなかなか味わえない。
マーティン・マクドナーの脚本とともに演出も特筆すべきものである。
映画全編を引っ張っていたフランシス・マクドーマンドはやはり良かった。彼女以外の役者でこの役、というのはもはや考えられない。
マーティン・マクドナー、これを機にどんどん映画を撮ってほしい。
事件、疑いから慈悲、赦し
すごい
映画好きなら観るべき映画
やり場のない怒りの矛先
やりきれない
被害者遺族の心情を描いた秀逸な作品
清廉潔白な正義は、この世にはないんだな。 レイプされて殺された娘の...
巧みな脚本に、裏切られっぱなし!
実はこの監督の作品は初見だが、非常に良かった。単純な社会問題提起⇒仲間が増え⇒解決!って思っていたオハナシとは180°異なる、予測不能の脚本が巧みでありました。結局はこうなるんだろうな~と思っていたこちらの予想を何度裏切られた事か!しかも見事に。アカデミー賞に主要3人がノミネートされているのも頷ける、皆さま大変に極端で過激ながら深みのある演技が素晴らしいですね。ストーリー的に、何だかスカッとしないところも、余韻を感じながらの鑑賞後が良い。多数に織り込まれた細かいネタや暗喩探しも含めて、何度も観たくなる作品です。ケイレブが珍しく異常じゃない役をやっていて、しかもいい役だったのが良かった。彼にもに注目してやって欲しいです。オレジュ!
次から次へと裏切られる傑作
映画のお手本
冒頭の映像がすごくキレイ
気づき、想像するラスト
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