スリー・ビルボードのレビュー・感想・評価
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ラストシーンの切れ味と余韻の絶妙なバランス
先ず、何はさておき脚本が素晴らしい!
良さ「げ」な事、難し「げ」な事を言ってるようで何も言ってない様なクソみたいな本しか書けない監督、脚本家の人たちは見習ってほしい。
すごくフレッシュで、オリジナルな切り口のストーリーなのに完璧なデリバリーと編集のテンポでラストまで持っていく。
何が何でも「伏線は回収」「謎解き」「犯人探し」っていう見方しかできない類の人達にはモヤモヤするのかもしれないが、
伏線というのは張ればいいってもんでも、回収すればいいってもんでもないということが凄く良く理解出来る脚本になっていると思う。
しかも、そのスリリングなストーリーが本当に普遍的な帰結へと至るラストシーンの空気、光、音、表情。それらを捉えた絵が完璧だった。
このラストシーンの切れ味と余韻の絶妙なバランスはしばらく心から離れない。
どう割り引いても間違いなく「傑作」と言って良い映画だと思う。
もやっと。どういうことなの! 色々考えてもすべてが微妙に繋がらず。...
かなりウザい人間を見せつけられる訳だが。
レイプ殺人された娘を持つ母親が警察にも見放されている状態で3つの広告用ビルボードを使い犯人探しを始める。
前半から主人公の周りに出てくる人間がウザいったらありゃしない。自己中人間ばかりである。
そこから改心する人間が出てきて話を盛り上げるわけだが、最終的には正直「ここまで愚かさを見せる内容にしなくてもいいんじゃない?」「簡単に改心するなら最初からやるな」と思ってしまった。
物語的には共感出来そうな場面をことごとく外してくる脚本。
警察署長が死んで主人公に協力的な遺書を書いているのに、ワザワザお前のせいだと怒鳴り込む奥さん。改心している警察官に主人公が火炎瓶など。
正直無くても話しは進む。
この映画の売りかもしれないが、私的には時間的に勿体ないと思い、つまらなかった。
現在アカデミー賞候補になっている訳だが、やはりこの作品にもアカデミー選定ネタである「人種差別、国差別、地域差別」「弱い者イジメ、身体的障害イジメ」が含まれている。最近の候補はそう言う物ばかりでウンザリする。映画の面白みに繋がっていない。
ダメ出しばかりのコメントばかりになってしまったが内容は濃い。しかし、わざわざ映画館まで観に行く必要は無いと思った。
フォックスサーチライト製の低予算映画。
それぞれの信念
もっと、なんて言うのかな…『イカツイ暴力的な母親』の『執念に憑かれた暴走』が描かれているのかと想像していたよ。
それに連鎖して町の住人とその暮らしが狂い始める…って感じの、バイオレンス色の強いサスペンスだと思ってたから、
漂う陰の空気に『次はどんな事件が起こるんだろう?』という緊張感をもって観てたんだ。
けど…起こった最大のコトは『事件』じゃなかったね。
登場人物それぞれの関わり方や心情に、丁寧に向き合った人間ドラマだったよ。
多くを怒りに支配されていながらも、ミルドレッドから自然と滲む『ただの母親』の表情。
末期ガンと死に向き合った時でさえも、周囲を思いやることを優先するウィロビー署長。
彼の死によって、自分の中の正義を取り戻すべく突き動く警官ディクソン。
それぞれの『信念』が作用しあって起こす行動・起こる出来事に、納得させられるんだ。
意外性に驚く部分もあるんだけど、それは決して違和感ではなく『心地好い裏切り』。
それを経験した上で、視点を変えてもう一度観賞したら、きっと感じるモノや深さが違ってくるんだろうな…と思う。
両手を上げて大絶賛!というワケではないけど、
記憶とココロに投げ込まれた『温かい何か』を確かに感じるよ。
また観ようっと!
追)
振り返ってオイラ、やっぱりアイツは真犯人だと思うんだ。
新任署長がなんかゴタクってたけど、アレ隠蔽なんじゃねぇ?との気持ちが拭えない…そうあって欲しいのかもしれない。
もしそうだとしたら、アイダホに向かう2人にかけたい言葉も変わってくる。
怒りは怒りを来す(これは覚えた。)
『どやった?映画』嫁さんに聞かれた
『うーん。。。眠くなれへんけど難しいわ。
どいつもこいつも なんやねん!
ラストそんな終わり方なんやぁ
て ゆう感じ かな』
『ふーん。何ゆうてるか解らへん。』
(レイトショーで観客5人 て
人気ないねんなぁ)
(この作品がアカデミー賞候補なんやぁ)
(レビュー見て勉強しよっと!)
まだ自分には早かったかもしれない。
本当に作品に引き込まれました。まず出てる俳優が本当にうますぎる。特にサムロックウェル。 ただのバカな警官の時から後半の演技にかけて目つきも変わりあっかんでした。彼の作品をもっと観てみようと思いました。そしてウッディハレルソンの存在感はいつも通りすごいです。
そして一つ一つの表現に込められた意味が深すぎて、、まだ20歳の自分には一回の鑑賞ではすべての意味を理解することができませんでした。 復讐とは、憎しみとは、正解は何なのか。なのであと二、三回はみに行きたいと思います。
そして音楽の凄さ、、圧倒でした。
アカデミー賞に多数ノミネートしてることで気になって鑑賞しましたが、想像のらるか上をいく作品でした。 久々ものすごい作品に出会いました。
怒りの赤と善意のオレンジ
いやはやなんとも複雑な味わいの映画でした。
や、『小難しい映画』という意味ではなくて、
特定のジャンルに括ろうとしたり、雰囲気を
一言で表すのが非常に難しく思えるという意味。
全編ブラックでシニカルなユーモアに満ちているが、
そんなユーモラスなシーンが次の瞬間スリリングで
バイオレントなシーンに変貌したり、かと思えば
涙が出るほど繊細なシーンに変貌したりと予測不能。
多数のキャラがわちゃわちゃ絡み合うのに物語は
混乱しないし、笑えて楽しいが怖く悲しく空しくて、
だけど最後にはどこか温かな気持ちにさせてくれる、
なんとも複雑な映画、そして、なんだか凄く良い映画。
...
とんでもなく口汚く短気でタフな母ミルドレッド
を演じたフランシス・マクドーマンドは圧巻!
以前にアカデミー賞を獲った『ファーゴ』の
優しい警官と同一人物とは思えない豪胆さで
笑い所も泣き所もかっさらう。
黒人もメキシコ人も共産主義も嫌いなド鈍い警官
ディクソンを演じたサム・ロックウェルも見事で、
色々とヒドい彼が終盤で見せた勇敢さに鳥肌!
そしてウディ・ハレルソン演じるウィロビーも……ここは後述。
...
娘を殺された母親が立てた広告看板をきっかけに
小さな街で巻き起こる、怒りの複雑連鎖反応。
犯人への怒り、権力への怒り、非難への怒り、
人種への怒り、暴力への怒り、母への怒り、
ミルドレッドの怒りはあらゆる類の怒りを呼び、
ウィロビー署長の手紙が登場するまでの間は
しっちゃかめっちゃかの大混戦状態。
けれどミルドレッドの怒りの矛先は、犯人を逮捕できない
警察だけでなく、娘を最期に酷い言葉で送り出して
しまった彼女自身にも向けられていたような気もする。
愛娘を奪った犯人を憎む気持ちがまず第一とは思うが、
ひょっとしたら彼女は、周りからどれだけ罵られても、
それは自分が娘にした仕打ちに対する避けがたい罰で、
それを甘んじて受けながらでも、娘の為に犯人を
探す責任があると感じていたんじゃないだろうか。
元々タフな性分だったらしい彼女も無敵では
無く、近しい人からの批判はやはり堪えるし、
名指しで批判したウィロビーに対しても、
どこかで申し訳無い気持ちは抱いていた気がする。
ひょっこり現れた鹿の前で泣き崩れてしまう場面。
彼女は必死で『タフでなければ』と耐えていたのかも。
...
ミルドレッドの怒りはあらゆる人々に伝染し、そして
誰も彼もがその怒りに任せて他の誰かを攻撃した。
とんちんかんだがイノセントなペネロープの
『怒りは怒りを来(きた)す』の言葉通り、
誰かの怒りを受け取り、それを誰かに受け流す
だけじゃ、怒りの連鎖はどこまでも止まない。
だがウィロビーは――名指しで批判され、人生最期
の時間を汚されて最も怒りを覚えたはずの彼は――
誰にも怒りをぶつけなかった。それどころか、
その人生の最期を汚した張本人を気遣う言葉を残し、
彼女が責められないよう広告費まで支払った。
更に、誰からも溜め息を吐かれるような暴力警官
の奥底にある優しさを見抜き、伸ばそうとした。
ミルドレッドの怒りをぐっと堪えて受け止め、
それを善い力に換えて、ディクソンへと継いだ。
それが、死に際のウィロビーが最期に成したこと。
ウィロビーの遺言を読んだ後、病室で、
自分を心底憎んでいるはずの相手から
オレンジジュースを差し出されたディクソン。
彼が本当に生まれ変わったのはあの瞬間だったと思う。
必要なのは、一番憎い相手へ、
オレンジジュースを差し出す気持ち。
...
ミルドレッドの娘を殺した犯人は捕まらなかったし、
ミルドレッドとディクソンは別の悪党を殺そうとしている。
勿論これはハッピーエンドとは言い難いのだが……
それまでになく穏やかに見える二人の表情。
怒りはきっとまだ抱えているのだろうけど、
最初の煮えたぎるような勢いはもう無い。
引き返すか、何か別の手を考えるかは分からないが……
なんとなく、あの二人はもう大丈夫な気がする。
怒りは何も生まないから怒るな、なんてのは土台
無理な話で、怒らない人間なんてこの世にいない。
だが、その剥き出しのエネルギーをもっと
前向きなものに換えることなら出来る。
怒りの赤を善意のオレンジへ。
何だったら、ストローも差してあげて。
<2018.2.3鑑賞>
重かった
もしかしたら寝ちゃう系の映画かと思っていたのに、
やり場のない怒りとか、緊張感とか、驚きとか、寝る暇なかったです。
そして、「ああ、ここで終わっちゃうのか」という終わりかたも、
想定内のような不完全燃焼のような。
とにかく見終わってからも何かしら考えてしまう映画でした。
私なりの結論は、「赦すこと」がテーマの1つにあったのかなと。
レッドのオレンジジュースの場面を思い出してそう思ったのだけど、ミルドレッドは娘に言った事に対して一生自分を赦せないだろうし、でも、彼女がした事を赦す相手もいるし、彼女もDVの元夫をワインボトルで殴らなかったし、他にも、愛する人に自殺されてしまった家族は彼を赦せるのだろうかとか。
そんなふうに足りない脳みそで考えてしまうほどのインパクトがあり、良い映画を観たなと思ったのでした。
個人的主演女優賞&助演男優賞
フランシスマクドーマンド
ファーゴぶりに
パンチの効いた役柄でした。
お腹まわりに
貫禄ついた
サムロックウェル
最初は悪だったけど
後半
めっちゃ良い奴に‼︎
カッコイイ〜
レストランで
看板放火の元旦那
(セッションズの人とは思わなかった)を
ワインボトルで
シバいてほしかった...
でも
それじゃカッコ悪いか…
あの
犯人でしょ
あれ違うの?の
アイダホナンバーの輩が
ミルドレッドの働く雑貨屋さんに来て
詰め寄るシーン
ゾッとした(怖)
ウディハレルソンの
奥さんが(ジオストームの美人さんだった)
手紙を届けに来てくれて
間一髪助かった‼︎
ハラハラしたよ〜
善人はなかなかいない
事前知識なしで観たが重いテーマだった。米国の田舎は今でもこんな感じなのか。
悪い奴・良い奴というわかりやすさが無くカタルシスを得る映画でも無い。観客の予想を裏切っていく見事な脚本。リアルな人間の本質を描く。遅効性でジワジワと。正解は己で考えよ的な問いかけ。
役者はみなイイが特にウッディ・ハレルソンのキャラが印象深い。
だが、個人的には合わなかったな。俺はハッキリ片をつける映画が好きなのだろう。
結局なにも解決していない
犯罪は必ずしも解決するわけじゃないという理不尽さみたいなものはあっていいわけで、別にそういう終わり方がダメだというわけじゃないけど、ラストの締めくくり方はちょっと意味不明。怒りや憎しみという感情にとらわれ一度は過ちを犯した被害者の母親と、元警官の2人が共鳴して、なぜか今回の事件とは関係のない人物を殺そうとするわけなんだが、そうする意味も伏線も無いわけなので正直、なんで...?ってなる
全501件中、341~360件目を表示












