「余韻がハンパない」スリー・ビルボード Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻がハンパない
娘を殺された母親の、西部劇風な独自の価値観は、いとも簡単にアウトローの論理へ転換するが、この暴力、ちょっとたけしのコントみたいで笑える。
さて。
普段、私たちは情報をステレオタイプ化して処理しているようだ。しかも無意識に。
その人間がその人間であるためには驚くほど多くのものを内包するのに、表面が強烈であればあるほど、隠れている部分が見えなくてなる。
別の角度に光を当てることで、見えなかったものが見える訳だが、こういう語りでそこに注目させる映画は初めてだ。
脚本と音楽、俳優の素晴らしさに度肝を抜かれた。
しばらく動けなかった。
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