蝶の眠りのレビュー・感想・評価
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優しく美しい作品でした
色彩豊かな作品でした
蝶の眠りをみて想うこと
この作品は色彩豊かで緑の木漏れ陽の中で
主人公演じる中山美穂さんがとても美しく凛としている。チャネ君演じるキムジェウクさんの日本語はとても美しい、戸惑いながらも優しくフォローするチャネ君。記憶が無くなるのが怖いはずの涼子(美穂さん)が残して行くものとは、、大きいスクリーンでみれるうちに後何回か出逢いに行きたくなる映画でした。
ヒントは足跡探し
私は映画一度見たらお腹一杯になるのですが
数本だけ、繰返し通いたいと思うことがあり
蝶の眠りはその1作品に追加されました。
ゆっくり穏やかに時間が流れる映画ですが、長くは感じずあっという間に時間が過ぎて行く。不思議な作品だと思いました
何度観ても泣け、またすぐに観たくなる映画
試写会なども含め6回観ましたが、毎回ラスト20分ほど涙が止まりません。
これまでたくさん映画を観てきましたが、泣ける映画は、1度観ればしばらく経たないと観たい気持ちにはなりませんでしたが、この「蝶の眠り」は観終わってすぐにまた観たくなる不思議な映画です。
主人公涼子の罹る病は、死にも繫がるようなものでありますが、そこに重きを置いた物語ではなく、涼子が恋人であるチャネや周囲に、自分の意志や記憶をどう残すことが出来るのか?そして2人の男女の関係を超えた、信頼や友情のような本当に清々しく感じるような物語が、しっかりと描かれているのがその要因かもしれません。
また、チョン・ジェウン監督の映像美、映像が完成した後に付けられた新垣隆さんによる音楽、監督自らネットなどで探し選び抜かれたエンディング曲、根津まなみさんによる「朝焼けの中で」、これら全てのマッチングが抜群で、自然に物語への感情移入が強くなり、それにさらに輪を掛けるのだと思います。
静かな映画、派手さの無い映画なので、なかなか目立ちませんが、ぜひ一度映画館へ足を運ばれ観て頂きたい映画です!
心で感じる作品
ただ だだ美しい
涙が自然に溢れ出ました!
何度も観たくなる作品
人生の終い方を考える
主人公と抱える病は違うけれど、同じ50代女性で現在癌闘病中の自分。人生の終い方を考えるきっかけになりました。
美しい映像と心に沁みる音楽、なんといっても引き込まれる脚本に、主演の中山美穂さんとキム・ジェウクさんの演技に感動します。
まだ2度しか観賞できていませんが、毎回新たな発見を確認できる内容です。
最期までをどう生きるか。切なくも心に刺さる映画
最初は年齢差のある恋愛というものがテーマなのかと思っており正直そのテーマ自身は少し食傷気味というかそこまでの興味がなかった。
作品を観て、ああそうか、この映画は最期を意識した人間がどう生きていくのかということがもっともっと大きなテーマでその中で、ひたすら前向きに進もうとしていくなかで生まれた出会いがたまたま若い留学生とのものであり、お互いに今一番持っていないけど手に入られない部分を補完しあうかのような、単純な恋愛でない絆のような、でもすごく脆いもの。
そんなことを後から理解できたときに、主人公と留学生の映像には直接は出てこないそれぞれの生きてきた道を想像したり、何度も観ることでよりその場面の意味を自分なりに解釈することが出来ました。
圧倒的な映像の美しさ。
日常の場面もこの今の瞬間がとても尊く愛おしいものであるということを画で説得するシーンの数々はとても印象的でした。
中山美穂さん演じる涼子。
病魔と対峙していくなかでの静かで強い決意。内面からにじみ出るような表情は、涼子の人生そのものが伝わりました。
ジェウクさん演じるチャネ。
すごく繊細に青年らしい弱さもまっすぐさも人間らしさも詰まっていて、感情の表現が本当に伝わる役者さんだと思いました。
劇中に出てくる小説のシーンたちも、とても美しく官能的でありながら切ない彩りを映画全体に強く印象づけていました。
大人になった今だからそこ胸に響く、とても上質な作品でした。
俳優さんのファンとして鑑賞しましたが
よかったのかな
記憶を忘れることは若返ること
思っていた以上に面白かった
最後は感動して、ホロッときてしまった
ひょんなことから出会った作家の涼子と、韓国人留学生のチャネ
作家志望のチャネは、やがて涼子の執筆を手伝うようになるが、彼女がアルツハイマーであることを知り…
もしも、自分がアルツハイマーだとわかった時に、まだ記憶が確かだったら、どうするだろうか
多くの人が、生きてきた証を残すのではと思う
その中で、動画や写真や絵を証として残す人もいるだろうけど、涼子にとって、それは小説だった
涼子はチャネに言葉を託し、チャネは言葉を小説にし、彼女が生きてきたことを示す証人となる
そのチャネにとって、涼子は師匠であり、同士であり、恋人であり、母のようでもある
神のみぞ知る偶然の中で出会った二人だが、涼子はチャネを通じて足跡を残し、チャネは涼子を通じて世界に羽ばたいていく
そんな二人の出会いは、万年筆が繋げた運命だったように思う
運命だからこそ、どんなに時間が経っても、気持ちが通じ合えるのだ
涼子の最後の決断に胸が締め付けられながらも
そうするしかない気持ちにすごく共感した
記憶をなくすということは、若返っていくことであり、
時間が経てば経つほどピュアになっていく涼子が印象的だった
だからこそ、この映画のタイトルは「蝶の眠り」でしかないんだろうなと思った
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