劇場公開日 2018年6月8日

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「ジュリエット・ビノシュとの最強タッグに・・」Vision カメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジュリエット・ビノシュとの最強タッグに・・

2018年12月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.5
河瀬直美作品はほぼ全て見てきているが、もっとも暗示的で、はたして自分自身がこの漂う作品の芯を捉えて見れたのか、分からなくなる作品でした。
今までの作品では、土地に宿る道祖神のような魂や、森や土地が刻んでいる記憶など、山々の息衝く鼓動の様な物を作品から感じとったが、本作品はさらに大きなスケールを感じる。
普遍的な様に感じるその山々の魂でさえ、人間と同様に死が訪れ、やがて移り変わっていく。
林業は山を切り開く事で、山を守り育てていく仕事だが、そういった山が死ぬ事で、山が生まれていく、そんな生命の受け継ぎのようなモノも個人的には感じとりました。
それは輪廻など宗教的な表現ではなく、もっと単純で、当たり前の生命の大きな流れの様な。
河瀬直美とジュリエット・ビノシュ。最強すぎる2人なので、見る側は追い付くのに必死になる作品でもありました。

カメ