「さらば日本版『アベンジャーズ』の期待よ…」劇場版 Infini-T Force ガッチャマン さらば友よ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
さらば日本版『アベンジャーズ』の期待よ…
ガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーン…。
タツノコプロの4大ヒーローが集結した、言わばタツノコプロ版『アベンジャーズ』。
タツノコプロ55年を飾る映画のデラックス作品!…と思いきや、TVシリーズの劇場版。…いや、そんなTVシリーズあるのは知ってたけど。
それでも、この映画はこの映画、スカッと楽しめると思っていたら…。
まず、4大ヒーローについて。
ガッチャマン…昔の劇場版アニメや実写版見た事あり。
キャシャーン…実写版見た事あり。
ポリマー…実写版見た事あり。
テッカマン…全く知らず。
ファンの方々、ご免なさい。またもやミーハーで。
だって、『マジンガーZ』同様、世代じゃないんだもん…。
当初は4人が、誰が誰だか区別付かず。
4人共変身前は、似たような顔のイケメンキャラだし。
変身したら特徴出て、各々分かってきて、やっと話に集中出来ると思っていたら…。
『マジンガーZ』は中身が無くてつまらなかったが、こちらは前知識ナシでは話についていけず。
エミとか言う女の子を軸に、ネクサスとか言う特異点がどうのこうの。
4大ヒーローの顔合わせにもワクワク興奮が無く、見る側置いてきぼりで話があれよあれよと展開…と思ったら、この冒頭、TVシリーズの超ダイジェストなんだとか。
ヒーローたちの顔合わせやヒロイン、TVシリーズのおおまかな流れを一応説明はしておいても、本筋は…。
それぞれの世界に戻ったヒーローたちが再び集結。
彼らの前に立ちはだかったのは、何と南部博士…!
本作、ややこしいのは、その世界観や設定。
『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』みたいにこの世界でヒーローたちが集うのではなく、無限にあるパラレルワールドの一つでヒーローたちが集う。本作の場合、ガッチャマンの世界で。
なかなかその設定が分かりづらく、各々がリンクし合う面白味もナシ。
ヒーローたちはすでに顔合わせ済みなので、ワクワク興奮感も当然ナシ。
そもそも話も映画にするほどのものか…?
フル3DCG。リアルっちゃあリアルだが、『GANTZ』や『アップルシード』のフル3DCGアニメほど驚きの映像ではなく…。
唯一、音響だけは迫力あった。
懐かしのアニメの新作版を続けて見たけど、どちらかと言うと、こちら派かな。でも、それも0・01点差ぐらいで。
本作もファン・ムービー。
しかし、こういう新作もファンの支持を得られない時が多々。
やはり、昔の作品を見るのが一番!…なのかな。