「イスタンブールの猫メンタリー」猫が教えてくれたこと odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
イスタンブールの猫メンタリー
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原題のKediはトルコ語で猫のこと、邦題はちょっと大袈裟、猫は古来から神の使いと言う現地の漁師さんもいましたが、無理に学ぼうとしなくても良いでしょう、凡人の私はただ愛でるだけでした。
イスタンブールは古くから港で栄えた街で船乗りが乗せていた猫が次第に街に住みついたから世界中の猫が集まっていると言う、また、オスマン帝国時代に下水道が出来、鼠が増えたので猫は重用されてきたそうだ。
衣食住安泰な飼い猫と違って野良ちゃんはいわばホームレス、観た印象では迫害されている感じはありませんでしたがボランティアのくれる餌を必死で食べる様子をみていると不憫に思えてしまいます。イスタンブールも年々都市開発が進んでいるので猫たちの棲み家が無くなるのではないかと心配する声もありました。
むしろ、猫に助けてもらっていると言う人が多かったのは印象的、確かにかよわいものを庇護したり世話をしていると幸せホルモンと言われるオキシトシンやセロトニンが分泌されるらしいから癒しの効用があるのは納得です。
猫目線のローアングルやラジコンカーのアクションカムなど撮影も見事でしたが寄りの絵が多い印象、岩合さんの「世界ネコ歩き」は風景に溶け込む引きの画も見どころなので、むしろ岩合さんの番組の質の高さを再認識した感じです。
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