劇場公開日 2018年9月7日

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「孤高の天才ではなく、みんなの想いを実現した棋士」泣き虫しょったんの奇跡 めいべいびーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5孤高の天才ではなく、みんなの想いを実現した棋士

2018年10月13日
PCから投稿

泣ける

幸せ

豊田監督は「人と人のつながりをみてほしい」と舞台挨拶でおっしゃっていました。

相関図の登場人物が多いことでわかるとおり、主人公は本当に様々な人から応援・支援・言葉・思い、そういうものを受け取ってプロ棋士へ再挑戦していきます。

資質に恵まれてはいたものの天才とまではいかない、でも「まあプロは当確だろう」という心の奥に潜む油断から、努力はするけど「なんとしてでもプロに」という気概が足りない感じ。
奨励会出身の豊田監督は脚本も手がけており、微妙な心の動きを描くのがさすがに上手い。

鑑賞後は小さなエピソードや出来事の積み重ねが蘇り、なんだか胸がいっぱいに。
ときどき「今の自分があるのは皆さんのおかげです」というセリフを聞きますが、まさに主人公はそういう一人だと思った。

それにしても勝負の世界は厳しい。
プロになれても、それはスタートラインに立っただけ。
羽生義治さんとか藤井聡太さんとか、想像を絶するレベルなんだと改めて感じた。

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めいべいびー