「楽しむ事を忘れてまでプロになろうとは思わない」泣き虫しょったんの奇跡 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しむ事を忘れてまでプロになろうとは思わない
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ストリーに特段の魅力を感じたわけではないけど、男優陣の顔ぶれを見ると無性に見たくなって、イヤ、見なきゃダメな気分になってしまって。一度にこれだけの若手男優を見れる機会、無い。
『役者が脚本を活かしている、演出が役者に演技させている映画』で、期待以上の満足感でした。基本的な素点の高い映画で安心感があります。
前半の中学生パートが思いのほかに良かったのと、ベテラン役者の演技が素晴らしかった。一人だけ浮いてる女の子がいましたが狙いのある演出でしたね。
藤原竜也の一瞬芸には呆れましたが、染谷将太をはじめとして出てくる若手男優陣に外れ無し。同じキャストで激しい内容のモノ希望。
ビートルズの曲名をタイトルにした映画に名作無し、と聞いてますが(最高の例外はアクロスザユニバース)、あれは見に行こうと思います。
この映画の隠れた主題は、妻夫木聡が涙を滲ませながら論じます。
プロになるには勝たなければならない。勝つことが目的となり将棋を楽しいと思えなくなる。現行制度の暗部を指摘しますが、楽しみながら勝ってこそプロ、ってのもあるよなぁ。。。
そして最終的にしょったんは、将棋が大好きな気持ちを取り戻し、楽しんで指した将棋で勝ち、制度の例外としてプロの称号を手にする。
全体、さらーっと流すけど、この繋がりは深かったです。
なお、最後列の隅っこ席を人生初体験。眺め良い。スクリーン遠い。目が楽。年寄りが、最後列に並ぶ理由が分かりましたわ。
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