劇場公開日 2018年9月7日

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「あきらめない気持ちに共感!」泣き虫しょったんの奇跡 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あきらめない気持ちに共感!

2018年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

おもしろかったな
「あきらめない気持ち」の大切さを感じた作品

プロ棋士になる道を断たれ、一旦はサラリーマンになり、そこから再度プロ棋士になることを目指した瀬川晶司(愛称:しょったん)棋士の実話

小学生の頃から将棋が好きだったしょったんは、プロ棋士を目指して奨励会に入るが、年齢制限までに勝ち上がることができず、サラリーマンの道へ…
しかし、将棋が好きで指し続けた結果…

「あきらめること」って、すごく心の葛藤が伴うものだけど、とても簡単なこと

その瞬間から努力をやめて、遊びまくれば良い
きっと、それまでがんばったという輝かしい過去を振り返りながら、それなりに生きていくことはできるし、努力もいらないから楽だ

しかし、本当に、そんな人生で良いのかと思う

私が、しょったんを観てて強く思ったのは、
「何があってもあきらめてはいけない」ということだった

年齢制限を過ぎても、サラリーマンになっても
しょったんが将棋を刺し続け、
その姿に周りの人たちの心が動かされたように

「好き」な気持ちを表現し続ければ、きっと誰かの心を動かすことになる

とても印象的だったのは、幼なじみの悠野の
「しょったんの欠点は、勝ちを知らないことだ。
もう勝つことを恐れなくて良いんだよ」という言葉だった

なぜだかわからないけれど、私たちは、あと少しで頂点だ!と思った時に、自分でも気付かないブレーキを踏んでしまうことがある

そして、つかみかけた頂点を逃すことになる

しょったんのことを近くで見ていた悠野は、そんなブレーキは踏まなくて良い、アクセル全開でいけと言ったのだ

その悠野の言葉があって、しょったんもふっきれたものがあったのでは、と思う

そして、そんなしょったんの姿は、夢に向かってがんばっているサラリーマンたちの励みになるに違いない

一旦道を断たれても、サラリーマンになっても、夢をあきらめる必要はないのだ

今は、藤井聡太棋士の人気で、空前の将棋ブームだけど、そんな今だからこそ、将棋の世界の厳しさ、藤井聡太棋士や、名人たちの超人的な強さを知ることができる

夢をあきらめたくない人に観て欲しい作品

とえ