劇場公開日 2017年12月16日

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「この時代の若者の苦悩が〜」花筐 HANAGATAMI 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この時代の若者の苦悩が〜

2018年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

第二次大戦前夜の
いずれは戦場で死ななければならない若者たちの苦悩と
その戦場に行けないことも苦しみになってしまう様な
理不尽で不寛容な時代の空気が伝わってくる。
戦争前のその空気がどこか今と似ていると言う監督の言葉が重い。

月に10本程映画館で映画を観る中途半端な映画好き的には
大林監督の映画はここ数年では
「多分日本で1番ブッ飛んでる作品」と言う認識はあったので
少々のアレレ?な内容には驚かないけど、
青春群像と言う本作で、この俳優の年齢差はちょっと見過ごせない。
そういう枝葉を突っ込む様な映画では無い事を重々承知していても
流石にそこは〜〜〜

だってね、女優陣は
矢作穂香(20歳)門脇麦 (25歳)、山崎紘菜 (23歳)と
まだちゃんと高校生に見える年代の女優さんを揃えているのに
彼女らと絡む3歳年上の設定の高校生に
満島真之介(28歳)窪塚 俊介(36歳)長塚圭史(42歳)
いくらなんでも長塚圭史の高校生はないだろ!!〜〜
まるで凶悪犯にしか見えないよ〜〜。

内容的にも、戦前の不穏な空気や
その中で苦悩する若者を表現するには
やっぱり、それなりの若い男優さんの方が
より切実感があったのではないだろうか?
今は若い俳優さんでもみんな演技は達者だからね〜〜。

もしかしたら、監督の体調が悪くてキャスティングに
そこまで時間がかけられなかったのかもしれないけど〜〜

ただ、今、大林監督と同じ時代に生きて、
監督の作品を観ておかないのはやっぱり損失だと思うのよね〜。
黒澤明をリアルタイムで観られなかった年代だから
せめて大林宣彦はリアルタイムで観ておきたい。

★もう一度観るなら?「数年後にリバイバル上映を映画館で」

星のナターシャ