劇場公開日 2017年12月2日

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「見えない国境を超える」希望のかなた Chicoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見えない国境を超える

2018年1月17日
iPhoneアプリから投稿

難民三部作の二作目
社会問題をストレートに語っていてわかりやすい。
とてもシリアスな題材ですが
カウリスマキ監督作品特有のキャラクターのやりとりはクスッとした笑いをたくさん生み出し、劇場ではたくさんの笑いが起こっていた。

映画のシリアスさとユーモア。
2つのまったく違う世界観に不自然さを感じたもののその感覚が監督が意図したことだと終盤にむけて明らかになる

難民と自国民
二つの言語、文化、
'あちら'と'こちら'
本来は見えない国境が立ち塞がる
2つの繋がりそうのない世界が、物語が進むうちに少しづつ違和感をもちながら近づいていきマージしてゆく様はほんとうに素晴らしい。
そして、毎度ながらカウリスマキ映画のぶっきらぼうなキャラクターたちの愛のある暖かい眼差しに心が揺れた。
原題(Toivon tuolla puolen)の意味が知りたいところです。

Chico