「静かな感動」悲しみに、こんにちは andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)
静かな感動
母を亡くし、叔父夫婦に引き取られるフリダは、一見無邪気な普通の女の子のようだ。しかしその感情のアンビバレンスを身体全体に纏わせている。表情の不安定さと我儘と映る行動、それはたとえ特殊な境遇に置かれなくともほんの少しは皆子どもの頃に示してきたもののような気がする。
対するアナの、本物の無邪気さとあどけなさ。この映画の中心は紛れもなくフリダとアナの2名だが、この子どもたちの演技の対比が見事。最後に静かな感動が押し寄せてきた。
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