「それぞれの向かい合い方」鈴木家の嘘 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの向かい合い方
ずっと心の底に押し殺してきた想いや感情。
率直に悲しみを表現できない自分。
どうして…?、自分のせいなの…?と投げかけても、決して答えの見つからない問い。
ただ、一人一人がそれぞれ、向き合ってみないことには、前に進むことは出来ない。
僕は、物語の境遇と似た家族を知っています。お父さんが、娘の死について、噛みしめるように僕に説明してくれたことを忘れられません。まるで、自分を罰するかのように、そして、娘のことを決して忘れないで欲しいと願いを込めるように。
残された家族や周りの人々の気持ちは、それぞれ異なるのかもしれない。でも、映画のイヴちゃんのように、家族が知り得なかった一面を見つけられれば、鈴木家のように案外一歩踏み出すことが出来るかもしれない。
そして、答えはきっと、残された人は生きて行くということ。
余談ですが、僕の田舎にも、降霊術を生業とする人がいました。僕の親友の父親は、降霊の途中で吹き出してしまって、霊媒師に笑わないよう注意されてたそうです。
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きりんさんのコメント
2020年7月23日
〉降霊術
恐山に、大事な従兄妹に会いに行きましたよー。
僕は吹き出さなかったですけどね、イタコのおばさんのピントがずれていてくれたおかげで逆になんか、やっと吹っ切れました。
死んだ人との思い出は生きるけど、死んだ人は本当に死んでいて、もう絶対に話は出来ないのだと判りました。
お互い、生きているうちに喋らないとね!