「明らかに『ドント・ブリーズ』の二番煎じを狙ったかのような邦題」ドント・スクリーム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
明らかに『ドント・ブリーズ』の二番煎じを狙ったかのような邦題
序盤ではSNSやマッチングアプリなどを駆使して恋人を探すかのような現代的な風刺。主人公のジェシーとその弟マイルズの関係だけは確固たるものだが、高校生同士の希薄な人間関係と誰とでも仲良くなってしまう浅はかさが鼻についてしまう。警戒感まったくナシ!
基本的には誘拐・監禁によって家族を作ろうとする異常な家族の屋敷が中心。浮気男だとか即席カップルといった展開から、監禁による変態人間関係と軽い高校生の人間関係の対比も絶妙だったと感じてくるのです。
ジェシーとキムがスマホを取り換えた上にキムが行方不明になったことから追跡アプリでスマホを探す姉弟とローガン。屋敷の内部は忍者屋敷のように複雑で牢固たる小部屋の数々。キムを探すためとはいえ不法侵入には違いないし、彼らに感情移入できるほどの高校生たちじゃない(弟くんだけは応援したくなる)。屋敷の内部が複雑だということも相まって、それが恐怖を感じない弱点だったし、犯人側も家族にするという目的があるためジェシーには危害を加えないところが難点か。
不気味な展開、顎を砕くというグロ描写、驚かされるシーンはいくつもあるけど、緊迫感が不足気味でした。ただ、最後の最後にニヤっとしてしまうシーンがあったため、ちょっと加点。いや、その後を考えると絶対に拒絶なんだけど・・・
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