「よその国だけの出来事、じゃない。」デトロイト marさんの映画レビュー(感想・評価)
よその国だけの出来事、じゃない。
自分を正義だと思ってる人間が、いちばん残酷になれる。
どこかで聞いたそんな言葉を思い出す作品だった。
まるで自分がその場にいるような気分になるカメラワークが印象的で、
40分超にもおよぶ拷問シーンはちょっと言葉で言えないくらい凄惨。
『セッション』でも思ったけど、観てるこっちもメンタル削られる感じ。
ひとつ疑問なのは拷問中、なぜ本当の事を誰も言わなかったのかってこと。
「死んだカールがおもちゃの銃を撃ったんだ」って。
まぁね、どうせ信じてもらえないのは分かる。
でも事実としては主張したらしいから、
映画にする際の改変で、どんな意図があったんだろうと気になった。
最後に、警官役のウィル・ポールターがマジですさまじい。
黒人コミュニティから襲われたりしないだろうかって心配になるくらいの怪演。
コメントする