劇場公開日 2018年1月26日

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「あの有名なO・J・シンプソン事件のような捜査と裁判と判決と」デトロイト ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あの有名なO・J・シンプソン事件のような捜査と裁判と判決と

2018年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

TOHOシネマズ西宮OSで映画「デトロイト」(Detroit)を見た。

監督はジェームズ・キャメロン監督の前妻・キャスリン・ビグロー。
キャストはスター・ウォーズシリーズのジョン・ボヤーガ他。

黒人の不満が爆発して起こった1967年のデトロイト暴動と、その暴動の最中に殺人にまで発展した白人警官3人による黒人たちへの不当な尋問の様子をリアリティを追求して実話を基にして撮られた映画。

暴動を起こし暴れまわる黒人たちも責められる面はあるのだろうが、この映画で描かれた白人警察官の差別意識、考え方やり方は限度を超えていた。

後半の事件に対しての捜査、裁判にも一部の白人たちのあきれてしまうような言動や事実がある。

米国の裁判においては、O・J・シンプソン事件※という刑事と民事で矛盾する判決が出たことが有名な事例があるが、この事件でも観客は首を傾げてしまうような判決を目にしてしまう。

上映時間は142分。
けっこう長いが長さを感じさせない。
見応えがあった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

※O・J・シンプソン事件はO・J・シンプソンが殺人事件で逮捕されて裁判になった、アメリカで起きた事件。
被疑者・被告人となったシンプソンが元プロフットボール選手および俳優として有名であっただけに、裁判の行方を巡って全米のみならず世界中の注目を集めた。刑事裁判では殺人を否定する無罪判決となり
民事裁判では殺人を認定する判決が下った。

ドン・チャック