「話も設定も映像そのものも複雑怪奇」ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
話も設定も映像そのものも複雑怪奇
実話をもとにしている、増築し続けられる家、ヘレン・ミレン、という要素から興味を持った作品。
効果的な音響・音楽を伴った雰囲気は良かった気がする。しかし、史実という観点をもっとも期待していたところからすると、かなり物足りなかったような…そもそもの話がほとんど理解できず、しかももともと複雑な舞台設定が故なのか、画面の中の空間がほとんど理解できなかった。どこから来て、どこに落ちていったのか…どことどこの並行ストーリーなのか…ことごとく理解できず…
そもそもホラー映画は嫌い。じゃあなんで見たのかということになるけれど、そもそもホラーだとは思って見にいったわけではなく、あくまで史実のほうを期待したのだけれど、完全無欠のホラーに辟易してした上、理解できないと来れば、まぁ面白くないという結論になるのは当然といったところ。
エクソシストを意識したところを多分に感じた(勝手な個人的な見解)けれど、所詮雰囲気をマネしようとしたに過ぎない。あの名画はホラーじゃないから─。この映画はホラー映画の何ものでもありません。
個人的にはなかなか評価しづらい作品なんだけど、それなりに質の高い雰囲気はつくり出されていたのかなというところだけが、☆の付けどころ。
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