「チェン・リャン」コンプリシティ 優しい共犯 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
チェン・リャン
中国から3年間の技能研修生として来日するも、逃げ出して不法滞在者となった主人公が、偽造在留カードと携帯番号で手にしたリュウ・ウェイという北京出身の他人の経歴に載っかって成りすましたことで巻き起こっていく話。
携帯にかかってきたまともな就職口の話に応じると、山形県の田舎町で夫婦が営む蕎麦屋での住み込みの仕事で、リュウ・ウェイとして蕎麦職人を目指して行く。
ヤバイ仕事をしていた時のしがらみや身分を偽ることの罪悪感と、店主夫婦や新たに知り合った友人との関係、中国の家族への思い等々、一度堕ちた人間の抱える葛藤が、優しく哀しく、時にリアルでとても面白かった。
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