ブラッド・スローンのレビュー・感想・評価
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shot caller=殺害を指示する者≒ギャングのボス
初っ端のセオリーを覆すドア越しの被弾シーンから最後まで2時間気を抜けないハードボイルドな刑務所ギャングモノ。勢力図の説明はほぼないに等しいのでホームページのイントロダクションで予習してから見ることをお勧めする。予告はみない方が面白いと思う。
邦題は主演の出世作ドラマをもじったものだったとは。確かに血みどろの王座ではあるからまだましか。
刺青で言及されるABはAryan Brotherhoodの略、シャムロックはアイルランドの国花、三つ葉の植物のこと(二の腕の内側に入れているシーンがチラっと)。マネーが入れているのは肘の蜘蛛の巣、背中のwhiteprideが組織のソレ。
マネーの不可解な行動の目的が分かった時ゾクゾクした。
サンタフェに実在するオールド・メイン刑務所で撮影したりエキストラがモノホンだったりするのでジョン・バーンサルが小物にみえる迫力が凄い。
筋トレシーンも凄いが一番必要なのは頭脳だと実感させられるストーリー。音楽含め粗がないのに上映館が少なくてもったいない。
ボトルズを演じていたのがバーン・ノーティスの主役とは気づかず。
2時間は長い。
処世術
見逃がすわけにはいかない凄い映画‼️
刑務所と言う名のシステムがもたらす狂気の世界
SHOT CALLER ビジネスマンが凶悪犯ばかりの刑務所で生き抜くため容姿も考えも変え徐々にギャングとしての素質を見出していく傑作クライムドラマ。強くならなければ生き残れない刑務所内の厳しい現実とその代償として全てを失うリスクを背負う男の過酷な運命が刑務所のリアルを物語っている
。
今作は暴力的で過密状態にあるアメリカの刑務所システムの中で囚人の倫理的なモラルを探求した物語として取れる。暴力に支配された10年を過ごし刑期を終え出所した彼はタトゥーにオールバックに髭と文字通りギャングへと変貌を遂げていた。コレがアメリカの刑務所のリアル。
本物の刑務所、本物の犯罪者、更には刑務所内で流行っている人種主義を魅力的に描くことでリアリティが増している。刑務所に入所して新たな名前を与えられ戦士か犠牲者になるか選択を迫られるのも刑務所で生き残るための綱なのだ。外界と違う新たな道徳心を植え付けられ人間性を変えていくのも刑務所の闇として描いてる。
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