劇場公開日 2018年2月10日

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「ゆれる人魚」ゆれる人魚 しょうちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゆれる人魚

2018年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2018年24本目の劇場鑑賞。
アンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、
1980年代のポーランドに現われた人魚姉妹の運命を、
ホラーやコメディ、
ミュージカルをはじめ様々なジャンルの要素を織り交ぜ、
シュールかつダークでポップに描き出した異色のファンタジー・ミュージカル。
知り尽くされたアンデルセン童話の「人魚姫」とは異なり、
ホラーでファンタジーでミュージカルでありながら、
人魚姫の本質は行方不明になってません。
人魚の姿形は思っていたより結構グロテスク。
人魚姉妹の美しい上半身とは対照的に、
彼女たちの下半身には巨大で生々しい長い尾ひれでした。
本作はアンデルセン童話に登場する人魚姫ではなく、
ギリシャ神話の怪物セイレーンをモチーフとしてるそうです。
人魚姉妹がほぼトップレスなのもいい。
人魚から人間になる手術がなんかシンプル過ぎて面白い。
人魚が人を襲うところは吸血鬼的でもあり、
その行為はカニバリズム。
ミュージカル映画なんで、
当然ミュージカルシーンが多いんですが、
まるでMVの様な感じなのが楽しめる。

しょうちゃん