「1時間推理ドラマのレベル」去年の冬、きみと別れ せらさんの映画レビュー(感想・評価)
1時間推理ドラマのレベル
アマプラで見ました。
この結末に皆騙された!っていう触れ込みだったのでなるほどサスペンス物かぁって思ってある程度意気込んでみたのはある意味最悪への序章でした。何も知らずにみればまだ評価も違ったかも。
結果として邦画の悪いとこ全開でしたね。
まず1/4の物語でいう2章に入る前、登場人物がほぼ全部出た時点
主人公の出どころを調べ始めるよりも前に真相とだいたいの結末分かっちゃうほど薄っぺら。
それ以上を期待しようにも複雑すぎてまとまりきらないから無理だろうなという尺的な推測も出来てしまうほど単純。
お涙頂戴も1時間ドラマで見飽きた薄っぺらさで激白けました。
しょーもないエロ描写に時間使うくらいなら視聴者を混乱させるような描写に時間割いたほうが良かった。例えば雄大の信用になるプロ意識の高さを表現したりとか。
これなら変な触れ込みしなかったり時間差トリックなんて陳腐で小手先なストーリー構成でなく
正当な順序で障害者との純情ドラマからの一転って描いたほうが良かったのでは?とさえ思ってしまう
ま、どちらにしろ陳腐だけどさ
無駄に登場人物に瑕疵つけたのが更に馬鹿らしい
朱理の行方も入れ替えもハイハイで逆にがっかり
僕は「百合子が役割以上に本気になり復讐の邪魔になったから復讐ついでに処分した」という流れを予想してましたがね
そこまで鬼畜になれなかったライターにがっかりです。
もし俺がこのライターなら
ラストは心が折れた小林を拘束した上で頭からガソリンぶっかけてろうそくに囲まれた朱理が拘束されてる場所に連れていき
ロウソクとマッチを渡して「貴方の手でこの物語を終わらせてください」てするね
姉を溺愛してた雄大は本からその結末を知って全てを自白してでも姉のもとに助けに行きたいと思わせ死刑間違いなし
てしましたね。
この結末ならただの道具として最後を迎えた百合子の不憫さと雄大のやり方で全員に仕返しが出来
復讐のためにモンスターとなった男という厚みが出て
後味の悪さで作品が完成できた
下手に最後きれいに終わらせたせいで1時間ドラマの犯人よりモンスター感がなく何がモンスターになっただって思うレベル
はー無駄な時間だった。