「斎藤工は黒いタンクトップが似合う」去年の冬、きみと別れ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
斎藤工は黒いタンクトップが似合う
予告で観たときから「面白そう!」と密かにチェックしていた。何と言っても怪しい魅力たっぷりの斎藤工にやられた。夫に「えぇ~?」と言われようと絶対観る!くらいの意気込み。実際はヤツもチェックしていたので、すんなり観ましたが。
序盤から斎藤工演じる木原坂は怪しさ満点、それだけでも超満足。モデル焼死事件の真贋を確める、というストーリーもテンポよく楽しめる。サスペンスらしく、いきなり「第二章」から始まる仕掛けや、意味ありげに置かれてる「地獄変」なんかも良いスパイス。
中盤過ぎた辺りで「あれっ?これってそういうストーリーなの?」となってからは一気に仕掛けの回収が始まり、勢いよくエンディングへ。凝縮された良サスペンスでした。
全体的にはなかなか面白かったけど、最後もう一捻り欲しかったな~。あんだけ怪しさバリバリだった木原坂も存在消えちゃってたし。後味悪くても余韻があったほうがもっと印象深かったと思う。
あと演出にももう少しヒリヒリ感が欲しかった。木原坂邸の門が開くシーンで気持ち悪いくらいのシンメトリーにするとか、スタジオを激しいコントラストの色使いにするとか。
まぁ、全体的には面白かったんでちょっと惜しいくらいかな。
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