「ひどすぎる。」友罪 かぷさんの映画レビュー(感想・評価)
ひどすぎる。
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薬丸岳の小説はほぼ読んでいるのですが、その中でも個人的に、映像化できない(するべきでない)作品トップ3に入る話です。
それがまさかの映画化。発表されたときに、見ないと決めていたのに見てしまった。
結果、やっぱり・・・と思いました。
※以下ネタバレ有り
原作で、いろんな方向で次から次に出てくるそれぞれの過去の闇、それをふまえて、益田から鈴木に投げかけたあの文。それを無理矢理120分にぎゅう詰めにした結果、何が訴えたいのか全く伝わらない内容に。山内を寮長でなくタクシー運転手にした時点でダメ。個人的には、原作で益田が山内に鈴木のことを話すシーンはとても重要です。施設での母親役(白石だったかな)と鈴木が会うシーンも、映画ではあんなに薄く、意味が全くない。
とにかくなんのメッセージ性もない。印象に残った唯一のシーンはラストの益田が叫ぶところと鈴木の表情。このシーンですら、叫んだり微笑んだり泣いたりすることで受け手に何かメッセージを伝えようとしてるけど空回りしてる感が否めない。
生田斗真と瑛太の演技力は本当にいつも素晴らしいと思います。素晴らしいから、尚更残念。
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