「映画はTVを観てから」コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道 Chronoさんの映画レビュー(感想・評価)
映画はTVを観てから
第I部「興道」以上にスキップが激しいので、最低でもTVシリーズの流れを覚えてないとついていけなくなる。しかし、知っていればものすごく濃い2時間超を過ごすことが出来る作品。「スクライド」「プラネテス」「ガンソード」といった谷口悟朗の集大成がこの「コードギアス」だったと改めて思い知らされた。集大成といいつつ、まだ亡くなってないけど(笑)ただこれを超える作品て難しいと思う。それくらいの名作。
内容は主にTVシリーズ第1部の半分から第2部の半分くらいまで。駆け足だけど、重要な所はじっくり取り上げてるから充分な内容。旧作の使いまわしは画が少し粗くなるので良く分かったけど、内容に比較すれば些細な部分。音響も十分効果的。
新作カットは主にスザク視点パート。ユーフェミアを失い、ブリタニアとルルーシュの間で揺れるスザクというポスターの画がこの映画を象徴している。そこが補完されてるから、おそらく第III部「皇道-おうどう-」への繋がりもスムースになると思われる。
総集編もそうだったけど、シャーリーが空気。ちょっと改変パートもあったけど、ほぼスルーされてる。もうちょっとあっても良かったと思うけど、ユーフェミアが強かったので次回持越しを期待している。
ちなみに、おそらく劇場版三部作のその先の「復活のルルーシュ」へつながるキーポイントがこの第II部にあったと思うのだが、どうだろう。TVシリーズが終わった時にも「あれ?」と思った部分が、この映画を観て「ああ、なるほどね」と全て理解できた。
何はともあれ、素晴らしい作品だった。
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