「作品としては破綻しているが、破綻している人が踏み出す1歩目である。」シンクロナイズドモンスター すけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
作品としては破綻しているが、破綻している人が踏み出す1歩目である。
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常人には分かり得ない世界を『怪獣』を登場させる事により具現化してくれています。
アル中からの脱却を描いてますが経験者でなくてもその難しさ、身近な誘惑に新たな目標探しにと乗り越える困難が事細かく現れるので………ハードルは高く次々としかも延々と、終わらない戦いです。それを上手く表現するのは難しいですね。それが面白可笑しく出来なかったのが評価の低さの一つなのかな。
なかなか普通の人には判らない世界。
タバコに酒にドラッグにセックスにスマホに…………身近なとこにもたくさんあります。
一回ぐらいなら、少しだけなら、まだ止められる、私は大丈夫………なんて思っていてもあっさり抜けられなくなります。人間なんて。
『あんのこと』の作品中にクスリをヤラなかった日は日記に◯を書くんだ。今日もしなかった。そしてまた次の日も。
ちっちゃな1日が1週間になり1か月になり1年になる。
幾ら◯が増えても不安で怖くて揺れます。
でも自分に言い聞かせる言葉に力が湧いてきます。
「大丈夫。乗り越えられる。大丈夫だ。」と。
やっと乗り越えたのにラストの台詞は………。
役者としての幅を拡げたかったのでしょう。アン・ハサウェイは。素晴らしいです。
評価ほど悪い作品ではありません。
目線を変えて観てほしいです。
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