「映画好きなら否定しないでほしい」シンクロナイズドモンスター トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きなら否定しないでほしい
原題「colossal」は巨大な、という意味。
邦題を、英語ネイティブならどう受け止めるかはわからないが、こちらのほうが的を射たタイトルのようにも思える。
米国に住む女性がなぜか韓国ソウルに現れた巨大怪獣にシンクロしてしまう…という絶対あり得ない発想からスタートした物語。
主人公を取り巻く、今の仕事や男といった状況と、ふるさとでの少女時代の記憶などをうまく対比して織り込み映像化している。
この奇想天外さを受け入れられるかどうか、見る者を選ぶような作品ではあるが、素直にそのハチャメチャぶりを笑って見れば楽しめる作品だろう。
元恋人やふるさとで再会した幼なじみとの「男女関係」も描き方は雑ではない。
主人公に恋しながらもうまく対応できない男達の姿もリアルに描き、そのリアクションを巨大ロボットになって示すなんていうのは規格外のおもしろさですよ!
が、東京・渋谷の映画館内では笑い声もほとんど上がらず、少なくともここに来た観客の受け止め方は厳しかったようだ。
劇場を出たら、「ぴあ調査隊」の人に点数を聞かれて「80点」と僕は答えたが、隣にいたオタク風の男は「25点」とばっさりだった。
あんた、頭カタイよ!
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