「ノオミ・ラパスが性格の異なる7人(カレン)を演じ分けてる凄い」セブン・シスターズ かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ノオミ・ラパスが性格の異なる7人(カレン)を演じ分けてる凄い
静かな政治的映画かと思いきや、血生臭いアクション映画だった。面白かったポイントは3つある。
1つめは、1人が7役を演じてること。
ノオミ・ラパスが性格の異なる7人(カレン)を演じ分けてる凄い。髪型、服装、メイクが違うだけで全くの別人に見えた。ちなみに俺は吹き替えで観たんだけど、吹き替えも1人7役だったことを知って驚いた。声優さんの演技も上手かった。
男性のみなさんはどの曜日が好み?個人的には土曜が好み。実は処女だった土曜がエイドリアン(月曜の恋人)とのファックで性欲に目覚めるシーンは色気ムラムラ。けっこう生々しいファックシーンなので間違っても家族とは観ないように。
カレンたちが同時に映ってるシーンはどう撮影してるか気になる。CGなんだろうけど全く違和感がない。メイキング映像みてみたいな。
2つめは、LEONを彷彿させるアクションシーン。
肉体派の水曜のアクションがカッコいい。アパートで潜入してくる複数の敵を、1人でバサバサ倒してくシーンはLEONと似て爽快。敵の指を切って銃ぶっ放すのはナイスアイディア。
水曜は見せ場のアクションシーンが多かったので、姉妹で1番カッコよくて主人公ぽかった。もっと活躍を観たかっけどあと一歩でやられて残念。この映画は容赦なく姉妹が死ぬから悲しいよ。
頭脳派の金曜日が最後特攻するのがカッコいい。地味だと思ってた金曜日の最後はいい散り様だった。LEONでもレオンが自爆して敵を道連れにするシーンあるけど、身を犠牲にして自爆するシーンは気持ちいよね。
3つめは、政府と月曜に裏切られること。
最初は冷凍保存ってそんなに悪いことだと思わず、政府側の考えにあまり嫌悪感を抱けなかった。しかし、政府が子供たちを焼き殺して事実が判明してからは、カレン達と一緒に怒りを覚えた。大量殺人で処理は胸クソ悪い。
政府の陰謀が明らかになったと思ったら、次は月曜に裏切られる。姉妹の中で裏切り者が居たなんて衝撃的だった。姉妹を出し抜いたり、恋人つくったりと、つまるところ月曜が全ての元凶。身勝手な月曜は姉妹で唯一好きになれなかった。
人口問題やらのお堅い政治モノかと思ったら大間違い。アクション映画なのにストーリーも面白い珍しい作品だった。アクション映画好きなら観て損はない。