「なにが善で、なにが悪なのか。。」セブン・シスターズ かつさんの映画レビュー(感想・評価)
なにが善で、なにが悪なのか。。
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少子化、人口減少危機が叫ばれる現代日本を生きている人間としては、人口増加?望むところじゃない!という印象ですが、世界レベルで見ると、人口爆発、食糧危機は決して非現実的な話ではないんですね。。将来こんな突飛な意見が民衆の支持を得る可能性も。。と考えると本当に恐ろしい・・。
ストーリーの方は、最初の方でマンデーが他の兄弟たちを亡きものにして、自分が一人のカレンになろうとしてるんじゃないか?と薄々思ってて、実際にそうだったことにはあまり驚きはしなかったけど、あずけられた子供たちが「冷凍睡眠」ではなく、「焼却処置」されていたというとてつもなく衝撃の展開。。衝撃的すぎて、しばらく話が入って来ませんでしたね。
何が善で、何が悪なのか、、何の罪もない子供たちを亡きものにする団体が善で、ただ生きたいがために7人1役の人生をおくる人間が悪、、人の倫理観なんか容易く歪んでしまうかもしれない。僕たちが善悪を判断するときも、とてつもなく大事なことを見落とししまっているかもしれない。いろいろ教訓になる作品でした。
そして、最後のシーン。分配法はなくなり罪もない子供たちが亡きものにされるという悪夢は去ったものの、赤ん坊たちがペットが飼育されるように縦横に重ねられた透明の箱に入れられている映像に、なにか人生を管理されているような感覚を覚え、本質は変わっていないような一抹の恐ろしさを感じました。
劇中のフライデーの最後の言葉、「これだけが私達が生きていた証だから」がとても印象的でした。
最後に、今回は吹替で見ましたが、朴璐美さんの声七役は凄かったですね!やっぱり声の仕事はプロがやらないとね!
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