「ゴミ漁りの父ちゃんはライアン・フィリップだったのか！」7 WISH セブン・ウィッシュ　kossyさんの映画レビュー（感想・評価）

　モグアイじゃなくてヤオグアイという中国の悪魔。あぁ、やっぱり中国のオルゴールなんだね～などと思いつつ、冒頭でママが捨てたモノが気になっていてしょうがない。もしや輪廻転生なのか？といった予想はちょっと外したけど、劇中では中国系のライアン多元宇宙論を力説していたところをみると、すべてパラレルワールドの可能性もあるのですね。おならプーのガス人間！

　普通は願い事は3つだろうし、7つも願い事するなんて贅沢すぎる。ダーシーなんて腐ってしまえ！ポールが私のことを好きになってくれますように！伯父さんの遺産が全て私のものになりますように！パパがゴミを漁らないように！学校で一番の人気者になりますように！などなどの5つまで願い事をするうちに、愛犬マックス、伯父さん、隣人デルーカさん、ライアンのいとこジーナ、そして親友まで死んでしまう。

　もう欲に憑りつかれたかのような主人公クレア。願いを叶える毎に誰かが死んでいく法則まではわかったのに、やっぱり捨てられないオルゴール。捨てたら元通りになってしまうから困ったことになった。

　誰が死ぬんだろう？とドキドキの連続。とにかく死ぬ人はクレアの関係者なのだが、見せ方が上手い。欲にかられたクレアはもう誰が死のうがかまわないといった感じで、悪魔憑いてましたなぁ。叶ったと思えば変態だったり税金滞納だったりとコミカルな展開もよい。時空を超えてまでやっちゃう展開は嫌いじゃないけど、もう万能なオルゴールには怖さすら感じなくなってしまいました。それよりクレアの狂気のほうが怖い・・・