「素晴らしい部分はあるものの」OVER DRIVE サウスポーさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい部分はあるものの
ラリーという一般公道で競いあう自動車競技の話です。
自分はラリーが結構好きで、よくテレビやYoutube等でレースシーンを観てたりしてたので、この映画を楽しみにしてました!
素直に感想を言うと、楽しめたけどいろいろと惜しい映画でした。
ですが、この映画で非常に良かった点が一つだけあります。
ラリーカーの「音響効果」です!
非常に素晴らしかったです!
エンジン音やモーター、車輪と隅々まで再現されていて、臨場感のあるカメラワークと相まって手に汗を握りました。
相当研究して作ってるなというのが伝わってきました!
自分は前にいた学校で音響の勉強していた事があって、後輩にこの映画見せたいと思いました。
多分音響面は今年暫定1位というくらい印象に残りました。
...うん、音響は(笑)
キャラクターやキャストについては、
森川葵のキャラが一番良かったです。
最初は微妙で人間的に大嫌いだったのですが、中盤からマネージャーとして成長していく様が良くて、最終的に一番好きになりました。
東出昌大の演技自体は微妙だったものの、メカニックのプロらしい人物で人間的に好感を持てるキャラクターでした。
それ以外のキャストは普通でしたが、
真剣佑のキャラについては後述のストーリー展開が原因で微妙でした。1位を獲ると言ってるのに割りと遊び呆けてる場面もあって(?)マークでした。演技自体は良かったです。
ストーリーについてですが、
主人公の兄弟がある事がきっかけで喧嘩が耐えなくなるというものだったので、普通はラリー関係で仲が拗れたと誰もが考えると思います。
...結論言うと、ラリーに全く関係無いです。
ドライバーとメカニックでの攻略を描いてるのに、競技と全く関係無い所で拗れてたというのが、かなり残念でした。
恐らくストーリー重視の映画評論家はそれが原因でこの映画を酷評すると思います。
あと、終盤の場面に疑問点があるのですが、これはネタバレ部分に関わるので最後に供述します。なので、自己採点よりも下の部分は未見の方は観ない方が良いです。
ラリーのレースと真剣佑だけで楽しめる人にはかなり必見です!
しかしストーリーや細かな点を気にする人には結構注意が必要です。
ーーーーーー以下、ネタバレ注意ーーーーーー
最後のレース直前で真剣佑のラリーカーが他の車の衝突によって水没してしまいますが、次の日に無事に修理が完了します。
水没からの修理で成功したケースってあるのでしょうか?
細かな点ですが、水没した車を元に戻すのはさすがに無理なのでは?
と、疑問に感じたのでわかる方いたら教えてほしいです。
movie reviewさん↓
コメントありがとうございます。
実際にあったんですね、ビックリです!
水上での修理なんて出来ないと思ってたのでそんな話が聞けて良かったです。
ということはこの映画は実際にあった出来事も色々盛り込んでるんですね。
情報ありがとうございます!
コメント失礼します!
水没した車を復活させたのは、実際にメキシコの大会で2015年にあったそうです、、!それを題材にしてるのかと。
水没した車を救い出して完走したのは史上初だそうで、選手名を文字ってタイタナックの奇跡とか呼ばれてるそうです。
個人的に、映画ではわりとサラッと演出してる気がしましたが…実際の車載カメラで浸水してる映像はかなり緊迫感ありました笑