劇場公開日 2017年8月26日

「逃れられない死の恐怖。愛を問われる異色のホラー!!」グレムリン2017 異種誕生 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0逃れられない死の恐怖。愛を問われる異色のホラー!!

2017年9月14日
PCから投稿

悲しい

怖い

単純

【賛否両論チェック】
賛:絶対に逃れられない怪物の恐怖の中にあって、「本当の愛とは何か」という意外性のあるテーマを問いかけてくるのが、ハラハラする中にも新鮮味を感じさせる。
否:ストーリーはかなり荒唐無稽で、ツッコみ出すとキリがない。急に驚かせるシーンやグロシーンもかなりあり。

 ストーリー自体は荒唐無稽で、描写的にもB級感はかなりあります。まずはその辺りで、好みはハッキリと分かれそうなところです。
 しかしそんな中で物語の核となるのは、〝愛する人に箱を渡す”というキーワードです。大切な人を1人また1人と殺していく忌まわしき怪物に対し、逃れるためには誰か1人本当に愛する人を犠牲にしなければならないという、この何ともいえないもどかしさというか、後味の悪さが印象に残ります。
 そして、そんな理不尽なキーワードによってあぶり出されていくのは、「本当の愛とは・・・?」という意外な真実でもあります。夫婦間の愛情は勿論、親子の愛や男女の愛等、登場人物達の愛情を試すような、そんな一風変わったホラー映画ともいえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド