劇場公開日 2017年9月23日

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「戦争映画というよりアクション映画」オペレーション・クロマイト とえさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争映画というよりアクション映画

2017年9月30日
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鑑賞方法:映画館

朝鮮戦争の戦況を変えた連合国軍による「仁川上陸作戦」を影で支えた韓国軍兵士たちの実話を映画化

これは、戦争映画というよりも、ヒーローとヴィラン(悪役)が戦うアクション映画の色が濃いなと思った

これは、あくまでも国連軍主導の作戦であって、兵士たちは司令官マッカーサーの元で働いている

その兵士たちは、思想や国のために戦うというより、家族や仲間たちを守るために戦うことを前面に押し出されていて、
観客にとって、兵士たちがとても身近な存在に感じるし、彼らの自由への戦いにとても共感する

しかし、本来なら、国連の作戦に対して、韓国側にも北朝鮮側にも、司令部それぞれの思惑があるはずだけど、そこが全く描かれない。

あくまでも、仁川で北朝鮮軍を率いる独裁者的な将軍と、韓国側で自由を守る大将の戦いに終始している

それはそれで、とても見応えのあるアクション映画になっているけれど、
この戦争の真の悪を描かないのであれば、それは戦争映画ではなく、アクション映画なんじゃないかなと思った

それは、韓国にとっては、国が分断されたままで、いまだに、その戦いが終わっていないからで、北朝鮮=悪 と言い切れないお国事情があるんだなと思った

アクション映画としては楽しかったけど、戦争映画としては、食い足りない。
そんな印象だった

しかし、リーアム・ニーソンはよく出演したなと思った

とえ