エンドレス・マーダーのレビュー・感想・評価
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悲しすぎる運命の話
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妻をひき逃げ事故で亡くした主人公。
何をしても死ねない体を持つ男に自分を殺してほしいという依頼を受ける。
何やかんや共に行動していくうちに絆が芽生え…
2人が仲良くなっていく様が微笑ましい。
その分ラストは悲しみが波のように押し寄せてくる。
以下、ネタバレと感想↓
・物語の終盤、主人公の妻を撥ねた車に乗っていたのはパーシバルだったことが分かる。恋人を失い、ヤケ酒の後によそ見運転をしていた所で事故を起こしていた。
・この事実を知った直後はパーシバルを殺せなかった主人公だが、全てはこの結末に繋がる運命だったのだと互いに理解して彼を殺害。
↑この流れでさえ悲しいのにさらに追い討ちが…
・主人公はパーシバルの死後に訪れた彼の絵の展覧会にて、亡くなった恋人を描いたという作品を見る。その人物の目元を見て、過去に(映画冒頭で)自分が殺した一般人と同一人物である事を悟る。
・ショックで建物から出た主人公は道路で妻の幻覚に近付こうとして車に撥ねられるも、病院で一命を取り留め医師から「幸運ですね」と声を掛けられて終わり。
主人公がカッとなりやすい人殺し体質?であることを表していると思っていた冒頭の殺害シーンが最後に繋がるとは!
結局お互いが相手の愛する人を殺してしまっていた。
しかもそれを知っているのは主人公だけで、「パーシバルは自分の恋人が主人公に殺された事を知らない」という点が、主人公の心にずっと残り続けるのではないかと思うと…
音楽も相まって、あの結末は抉られるような悲しみを感じさせます。
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